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「疲れてもがんばれ! 小中学生」 栄養ドリンクのキャッチコピー消え話題に、理由は?

価値観の変化でコピー変更

 次に、大正製薬の担当者に聞きました。

Q.「リポビタン Jr.」は、いつ発売したのでしょうか。

担当者「2000年1月に発売しました。3本パックを含む全ての包装単位が同時期の発売です」

Q.特徴は。

担当者「『リポビタンJr.』は対象年齢の8~14歳向けのミニドリンク剤(第3類医薬品)となっています。滋養強壮に効果的な五味子(ごみし)と刺五加(しごか)の2種類の生薬をはじめ、カルシウム、マグネシウムを配合しており、ノンカフェインとなっています」

Q.どのような人が購入しているのでしょうか。

担当者「お子さまが風邪や発熱などで体力が落ちたときの栄養補給などに、親御さんが購入されることが多いようです」

Q.3本パックに入っていたキャッチコピー「疲れてもがんばれ」について批判の声があり、あるドラッグストアの通販サイトでも、このパッケージで売られていした。しかし、取り寄せたところ、コピーが「かぜや発熱などで体力が落ちたお子さまの栄養補給に」となっていました。パッケージが変わったのでしょうか。

担当者「パッケージは2016年に変更しております。変更後は現行のコピー『かぜや発熱などで体力が落ちたお子さまの栄養補給に(8~14才)』で販売しています

Q.なぜ、変更したのですか。

担当者「まず、お伝えしたいことは、『疲れたら休息する』というのが、疲労に対する弊社の基本的な考え方ということです。しかし、中には、勉強、部活動、習い事…と毎日忙しい日々を過ごされているお子さまが多くいらっしゃるのも事実です。そこで、栄養ドリンクを上手にご利用して滋養を取っていただきたいという応援の気持ちを込めたメッセージとして、発売当時は『疲れてもがんばれ! 小中学生(8~14才)」というコピーを記載してきました。

しかし、時代も変わり、世の中の価値観も変化していることから、2016年から現在の新しいコピーに変更しております」

Q.10本入りパックもありますが、そちらのキャッチコピーも変わったのでしょうか。

担当者「10本入りは発売当初から『いそがしい現代社会がんばれジュニア!!』のキャッチコピーのままで変更はありません」

Q.かつてのコピー「疲れてもがんばれ」について、「子どもに酷では」といった声はあったのでしょうか。また、変えたことへの反応は。

担当者「お客さまからの直接のお声については、回答を差し控えさせていただいております」

Q.通販サイトでは、旧来のコピーが残っているようです。新しいパッケージへの変更などは要望しているのでしょうか。

担当者「弊社の通販サイト内では、当該商品は販売しておりません。ネット販売をされているドラッグストアなどの通販サイトでは、旧商品画像のままの場合があるようです。ネット販売に関して弊社が関与することはできないとの考えから、掲載内容についての要望はお伝えしておりません」

Q.医師に子どもの栄養ドリンク飲用について意見を求めたところ、「生薬などによる副作用の懸念」「有効成分や添加物によるアレルギーの恐れ」を指摘されました。そもそも、なぜ子ども用の栄養ドリンクを作ったのでしょうか。健康や成長の面で懸念はないのでしょうか。

担当者「弊社はリポビタンJr.を通じて、お子さまの頑張りを応援したいと考えております。また、お子さまが風邪や発熱などで体力が落ちたときの栄養補給にもご使用いただければと考え、販売しております。リポビタンJr.は、お子さまの成長に合わせた処方となっています」

(オトナンサー編集部)

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市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。

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