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ストレスのはけ口に? 神戸・教師いじめ、問題の背景には何がある? 元教師の見解

再発防止には何が必要?

Q.これまで相談を受けた、あるいは見聞きした教師間のいじめを教えてください。

上條さん「教師間のいじめは、あるはずなのですが、意外と漏れ聞こえてきません。セクハラやパワハラ、女性教師への嫌がらせは、いろいろと聞こえてくるのですが。『大ごとになると困る』『自分に火の粉がかかると困る』という心理から表に出てこないのだと思います。教師の口は堅いのです。いじめられている教師も、報復を恐れて口にしないのだと思います。こうした隠蔽(いんぺい)風土は、全て刷新しないと駄目です」

Q.教師間でのいじめが起きないようにするには、どうすればよいと思いますか。

上條さん「今回の問題は、加害教師の資質の問題と、誰も何も言えない風土に原因があったと思いますが、まず、教師の負担を現状よりも軽くすべきだと思います。とにかく忙しすぎます。授業や部活の指導以外にも、対外的な書類の準備や保護者からのクレーム対応など膨大な仕事があります。午後10時や11時まで学校にいないと仕事が終わらない教師もいます。これではストレスが相当たまり、そのはけ口が何らかの形でいじめに向かってしまいます。

他にも、指導力や経験が不足している教師をサポートするシステムの充実、教師が悩みを相談できる窓口を設置する、いじめを黙認しない環境をつくることなどが必要です。特効薬はないので地道な取り組みとなるでしょう。教師の労働環境が変わらないと、教師間のいじめは今後も続くと思います」

(オトナンサー編集部)

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上條理恵(かみじょう・りえ)

少年問題アナリスト

少年問題アナリスト、元上席少年補導専門員、東京経営短期大学特任准教授。小学校、中学校、高校講師を経て、1993年より、千葉県警察に婦人補導員として、青少年の非行問題(薬物問題・スマホ問題・女子の性非行)・学校との関係機関の連携・児童虐待・子育て問題に携わる。学会活動として、非行臨床学会の会員としての活動も行う。小中学生、高校生、大学生、保護者、教員に向けた講演活動は1600回以上に及ぶ。

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