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「肌トラブル怖い」の声も…子どもの“化粧”が肌に与える影響やリスクとは?

赤いブツブツができたら受診を

Q.化粧品による子どもの肌トラブルは増加傾向にあるのでしょうか。

佐藤さん「増えているように見受けられます。特に、まぶたや唇が赤くなったり、腫れたりして受診する子どもが増えています。最初は、肌がかさついたり赤みを帯びたりしますが、その程度であれば化粧を中止し、保湿剤を使用することで治ります。しかし、赤いブツブツができたり、腫れたり、かゆみが強かったりする場合は治療が必要なので、皮膚科を受診してください」

Q.子どもに化粧品を与える際にチェックすべき添加物、成分などはありますか。

佐藤さん「現在では、化粧品は『全成分表示』が義務付けられていますが、肌トラブルを起こす恐れのある102の成分は、以前から、『表示指定成分』として記載義務がありました。表示指定成分の一覧は、インターネットで検索・閲覧することができます。

着色料には、食品に使用できる食用タール系色素(12種類)と、そうでないものがあります。防腐剤や殺菌剤は、製品としては必要なものですが、安息香酸(あんそくこうさん)やトリクロサンなどの成分は刺激性が強く、注意が必要です。これらの成分で避けたいものがあるかどうかを参考に選ぶのがよいでしょう」

Q.子どもと化粧品の関わり方について、皮膚科医として伝えたいことはありますか。

佐藤さん「成分表示が細かく記載されているだけでなく、使用上の注意もしっかりと記載されている製品を選びましょう。先述の通り、玩具メーカーが販売する『STマーク』記載の子ども用化粧品は比較的信頼できると思います。

また、子どもが誤った使い方をしないよう、化粧するときは親がしっかりと目を配りましょう。化粧前に手をよく洗うこと、化粧はしっかりと洗い落とすこと、毎日の使用は避けること、目や口の周辺は皮膚の異変に注意しながら使用することを子どもに正しく教えてください。皮膚の異変が見られたらすぐに使用を中止し、皮膚科を受診することが大事です」

(オトナンサー編集部)

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佐藤卓士(さとう・たかし)

医師(皮膚科・形成外科)・医学博士

アヴェニュー表参道クリニック院長。京都大学農学部卒業。九州大学医学部卒業。岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽(けんさん)を積み、現在に至る。日本形成外科学会認定専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。日本形成外科学会、日本皮膚科学会、日本美容外科学会、日本レーザー医学会、日本手外科学会、日本創傷外科学会所属。アヴェニュー表参道クリニック(https://www.a6-clinic.com)。

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