「カット680円」が写り込んだ“自撮り写真”を見て、お見合いを申し込む女性はいない
連絡は「毎日」が基本
お見合い後、お付き合いに入り、成婚していくカップルの共通点は、毎日LINEや電話で連絡を取り合い、頻繁に会っていること。つまり、コミュニケーションを取る努力を惜しまないところにあります。
また、お見合いには「食事3回の壁」というのがあります。
うまくいかないカップルは、お付き合いに入ったとしても、1度か2度食事をすると「交際終了」になってしまいます。ところが、成婚していくカップルというのは、3回までの食事をトントントンと進めていきます。
週末にお見合いし、交際になったら、まずはウイークデーの真ん中、水曜か木曜の仕事終わりに軽く食事。そして、その週末の土日どちらかでデートする。翌週は、また真ん中の水か木で食事。こうすると、10日間で3回の食事ができます。
遠方だった場合、仕事終わりに会うことが難しくても、週末に必ず会う約束を取り付け、3週間のうちに3回の食事をスムーズに進めています。
コミュニケーションを取らなければ、2人の距離は縮まらないのです。
先日、入会面談に来た米山貴美子さん(36歳、仮名)に、この話をしました。すると、彼女は言いました。
「私、電話って苦手なんです。LINEやメールのやり取りも、毎日はしたくないです。そうやって義務みたいに毎日連絡を取り合うのって、どうなんでしょうか。それに、10日間のうちに3回も会っていたら、自分の時間がなくなってしまうじゃないですか」
何も24時間、ずっとお相手と一緒にいるわけではありません。デートしても、帰宅したら自分の時間は持てます。また、結婚したら、お相手と一つ屋根の下に暮らすことになるので、仕事が休みの日は24時間一緒にいることもあるでしょう。
コミュニケーションを取ることを面倒がっている人には、結婚は向きません。
私は、貴美子さんに言いました。
「20代の出会いだったら、学校に行けば会える。会社に行けば会える。自分の生活圏内にお相手がいて会話を交わし、そこから人柄を知って恋愛に進展していきましたよね。
でも、お見合いのような出会いは、まったく知らない他人同士が『結婚相手を探す』という目的のために出会うんです。メールでも電話でもいいから『話す努力』『時間を見つけて会う努力』をしないと、お相手の人柄も分かりませんし、二人の距離を縮めることはできませんよ」
なぜ、30・40・50代まで独身でいたのか
入会面談にやってくる人たちが、よくこんなことを言います。
「20代の時には、付き合っている人がいました。でも、その方と別れてからは、もう恋愛らしい恋愛を何年もしていません」
それはなぜなのか。周りを見渡してみると素敵な異性は既に結婚していて、恋愛できる候補者がいなくなっているからです。結婚できる相手がもう生活圏内にいないのだから、「結婚したい」と思っている相手をピンポイントで探すために「婚活」をするのです。
お見合い写真にせよ、交際後の連絡の取り方にせよ、「こうしましょう」という仲人のアドバイスに、ぜひ耳を傾けてみてください。仲人はお見合いを組み、成婚へと導くプロです。自分の考えや意見を押し通すのではなく、言われた通りにやってみてください。
そうすることで、婚活の新しい道が開けていくと思うのです。
(仲人・ライター 鎌田れい)
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