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週1日? 週3日以上? 「休肝日」はどれくらいの頻度で取るべき? そもそも効果は?

飲酒をセーブして肝臓を休める「休肝日」の効果や理想的な頻度について、医師に聞きました。

休肝日の効果や理想的な頻度は?
休肝日の効果や理想的な頻度は?

 効果的な「休肝日」の設け方について先日、SNS上で話題になりました。飲酒をセーブして肝臓を休める休肝日を、どれくらいの日数・頻度で設けるべきかについて、「1週間に1日」「1週間に3日以上必要」「2週間の間に2日間連続で取る」など、さまざまな情報があふれており、迷う人も多いようです。そもそも、休肝日には本当に効果があるのかという疑問の声も。医師の市原由美江さんに聞きました。

「週1~2日は休肝日を」に科学的根拠なし

Q.まず、アルコールの飲み過ぎによって発症しうる病気や症状について教えてください。

市原さん「アルコールの飲み過ぎによって発症しうる病気には、脂肪肝、アルコール性肝炎、肝硬変、肝臓がんといった肝臓の病気のほか、咽頭がん、喉頭がん、食道がんなどのがんや、膵炎(すいえん)、大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)、認知症など、さまざまな種類があります。特に肝臓の病気は症状が出ないことが多いため、お酒をよく飲む人は定期的に肝臓の機能を確認することをお勧めします」

Q.休肝日を設けた方がよい理由や根拠は何でしょうか。

市原さん「『週に1~2日は休肝日を設けた方がよい』とよく言われますが、これには医学的根拠がありません。

厚生労働省が推進する国民健康づくり運動『健康日本21』によると、『節度ある適度な飲酒』は、純アルコールにして1日約20グラムとされています。これは、ビール500ミリリットル、日本酒1合に相当します。この程度の飲酒であれば、健康を害することが少ないと考えられていますが、これ以上を毎日摂取する人はアルコールの過剰摂取にあたるため、休肝日によってアルコールの総量を減らす意味合いがあるものと考えられます」

Q.休肝日に効果はない、ということでしょうか。

市原さん「肝臓への負担は、アルコールの摂取量に比例します。毎日大量に飲酒する人が週に1〜2日の休肝日を設けたとしても、肝臓への負担はさほど変わりません。あくまで、適量の飲酒を心がけ、適量を超えてしまった日があれば、休肝日を設けてアルコールの総量を調整するのが理想です。

例えば、平日は30グラム(純アルコール量)程度を飲み、週末2日間を休肝日とすれば、1週間のアルコール総量としては同じです。個人の好みや習慣にもよりますが、毎日適量の飲酒を守れている人であれば、あえて休肝日を設ける必要はありません」

Q.休肝日以外で、ダメージを受けている肝臓をいたわる方法はありますか。

市原さん「ビタミンB群は肝機能を改善させるので積極的に摂取しましょう。また、飲酒によって脂肪肝になっている場合、過剰なカロリー摂取が続くと脂肪肝が悪化し、肝臓に負担をかけることになります。適切なカロリー摂取も大切です」

(オトナンサー編集部)

市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。

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