「助けてもらえる」か「痴漢に狙われる」のか 「ヘルプマーク」助け合いのしるしの是非
ヘルプマークを悪用するケース
療育手帳は「手帳を見せると運賃が割引になる」などの補助やサービスが受けられますが、ヘルプマークには何らかの公的なお金の補助があるわけではないので、中にはこれを悪用する人もいます。
「ヘルプマークをつけていると、電車で優先席に座っていても、おとがめなしだよ」とどっさりもらってきて、友達に配りまくっている人も実際にいました。
実際、役所の受付のカゴに、ヘルプマークが山のように置かれていて「お取りください」と書いてあるのを目にしたこともあります。「対象となる人や代理人の申し出により、1人1つまでの配布」「代理人が受け取る場合、1家族につき2枚まで」などとする自治体もある一方で、どんどん渡す自治体もあるなど、自治体によってヘルプマークの配布の仕方は異なるようです。駅の構内に置いてあることもあります。
以前、“性善説MAX”と言えるようなプラス思考の親御さんがいました。その人は自分の家の鍵につけたキーホルダーに、自宅の住所を書いていました。これはつまり、キャッシュカードに暗証番号が書いてあるようなものです。
「こんなことを書いていたら『泥棒に入ってください』と言っているようなものですよ」と注意したら、その人は「誰かが拾って、届けてくれると思って」と言っていました。それを聞いた私は正直、「おめでたい人だなあ…」と思ってしまいました。
「ヘルプマークをつけていれば、みんなが優しくしてくれる。助けてくれる」と信じ込むのは、やはり“おめでたい人すぎる”のでしょうか。
ヘルプマークをつけているだけで、まるで「困っている」という印籠のように捉える人が出てくるのも、「抵抗できない人」と思われて犯罪の餌食となるのも困ります。
そんなヘルプマークを、私の息子は必要としていますが、「いつかなくなってしまうのではないか」と心配しています。
(子育て本著者・講演家 立石美津子)









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