メールアドレスに「love」を使っている女性は離婚しやすい(下)
理想と現実のギャップに耐えられない
以上、メールアドレスに「love」「happy」「sweet」「angel」を入れた女性の悲劇を紹介してきましたが、4人に共通するのは、いまだに「夢見る少女」を脱しきれずに、あまりにも理想が高すぎて、非現実的な世界に手を伸ばそうとして失敗していること。
例えば、「love」の愛花さんは3人のかわいい子どもたちと愛にあふれた夫婦を、「happy」の幸恵さんは「いい奥さん」と呼ばれて幸せを感じられる家庭を、「sweet」の美姫さんは思春期でもパパと仲良しの娘、そんなほほ笑ましい光景に「甘くてとろけそうな」結婚を、「angel」の神楽さんは彼と一緒に最愛の天使(娘さん)を育む楽しい暮らしを夢見ていたのですが、現実は正反対でした。
自分のメールアドレスに組み込まれている、前向きで幸せで、楽しそうな言葉…それはむしろ、彼女たちの足を引っ張っているのでは?! 例えば、愛花さんは義母が介入してきても、夫に対して「私とお母さん、どっちから選んで!」と迫らず、幸恵さんは夫が不満を挙げても「お互い様でしょ!」と言い返さず、美姫さんは夫のせいで食事を用意しなかったのに義母に口答えをせず、神楽さんは「少しは私のことも気使ってよ!」と言って夫の気を引くことなく、我慢に我慢を重ねたのですが、理想と現実のギャップに耐えられないので、目の前の出来事を見て見ぬふりをするしかないのです。
「~しなければならない」と勝手にプレッシャーを感じ、独り善がりな責任感を持って、夫そっちのけで一人で頑張りすぎるので、夫から「痛い女」だと思われ、ますますナメられた結果です。
仮に「最悪でなければ、それで十分」と割り切り、当たり前の毎日の中に少しの満足感を見いだせれば、彼女たちの顛末(てんまつ)も変わっていたかもしれません。自分でメールアドレスに挿入した愛情も、「幸福」「甘美」「天使」という美辞麗句に踊らされ、「最高」を追い求める思考回路に縛られたのなら残念としか言いようがありません。
もし、あなたのメールアドレスに「love」「happy」「sweet」「angel」が入っていた場合、4人の悲劇を反面教師にし、二の舞にならないように気を引き締めてください。
(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)
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