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メールアドレスに「love」を使っている女性は離婚しやすい(下)

「離婚」関係の相談を専門とする筆者の元に来る女性のメールアドレスは、一見前向きな言葉が使用されていることが多いそうです。メールアドレスと離婚の関係とは――。

メールアドレスと離婚の関係とは?
メールアドレスと離婚の関係とは?

 筆者の元に「離婚」の相談に来る女性のメールアドレスで、よく使用されている言葉は「love」「happy」「sweet」「angel」など、幸せな生活を想像させるような単語です。後編の今回は「sweet」「angel」のケースを紹介します。

「sweet」な気分で夫を甘やかす

【3位】「sweet」

「yu-y.sweet@****.com」「a-sweet-strawberry@****.co.jp」「eversweet1979@****.or.jp」など115件

<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
夫:辛島慎太郎(45歳)→会社員(年収690万円)
妻:辛島美姫(41歳)→専業主婦
長女:辛島愛里(15歳)
妻のメールアドレス:sweets.sweet-heart4@****.ne.jp

「旦那がお母さんに『食事も作らない』ってチクったようなんです!」

 そんなふうに声を荒げるのは辛島美姫さん。美姫さんの夫は、結婚生活の中でつじつまが合わない言動を繰り返し、美姫さんは夫の支離滅裂ぶりに悩まされてきたそうです。一例を挙げると、夫は夕飯が要らない日に、「いらない」と言わずに美姫さんを怒らせることが続き、美姫さんも「どうせ食べないのなら」という感じで、夫の分の夕飯を作らなくなったのですが、夫は1人で外食をしたり、自分の分だけ総菜を買って帰ったり、家族が寝静まってから帰宅して冷蔵庫をあさったり…よほど美姫さんと顔を合わせたくなかったのでしょうか。

 夫のわがままのせいで家族団らんの場は失われていったのですが、そんな矢先、夫の母親から電話がかかってきたのです。「息子の食事を用意しないってどういうこと?! 誰のおかげでご飯を食べられていると思っているの!」と。夫のせいで家庭内別居のような状態に陥っているのに悪者扱いされ、美姫さんは携帯を持つ手が震えて止まらなかったそうです。義母は美姫さんがどんなに弁解しても「私は息子を信じる」と言って聞かなかったそうですが、致命傷になったのは娘さんの中学受験です。

 娘さんが夫に相談したところ、夫は「パパも頑張るから、勉強を頑張りなよ」と「いい父親」を演じていたのですが、翌週になると一変。「勉強なんかして何になるって言うんだ!」と翻意したのです。

 揚げ句の果てには、「お前の人生より俺の人生の方が大事だ!」と怒鳴り倒したのです。付属の私立中学、高校、そして大学。夫は遅ればせながら、学費にいくらかかるのかを調べたのでしょう。そして、娘さんの学費のために自分の小遣いを減らされることが予想されるので、賛成から反対に転じたというわけ。

「娘の気持ちを考えたら、あまりにもかわいそうです!」

 美姫さんは振り返りますが、百歩譲って大人同士…美姫さんに向かって言い放ったのならともかく、夫は娘さん本人を標的にしたのです。ただでさえ、父親のせいで受験を断念せざるを得なくなって落ち込んでいるのに、父親の豹変(ひょうへん)を目の当りにした娘さんのショックは甚大でした。「もう死にたい!」。娘さんはパニック状態に陥り、自分の部屋へ引きこもり、不登校の状態になったのです。

「みんなは、だまされてるんです!」

 美姫さんは、けげんそうな表情を浮かべます。実家の両親、職場の上司、そして中学校のママ友…周囲の人間は夫のことを「いい夫」「いい父」だと思い込んでいるのですが、それもそのはず。夫は表の顔と裏の顔が全くの別人なのだから。外では決して本音を語らず、当たりさわりのない美辞麗句を並べます。しかし、内ではプライドが高いせいで見栄を張るのですが、うそを隠せなくなると八つ当たりを始めるという毎度のパターン。美姫さんは娘さんを守るため、離婚を決断したそうです。

 とはいえ、美姫さんも夫の「本当の顔」に気付かず、本性を見抜けずに、外面の良さをあてにして結婚を決めたのですが、お姫様気分の美姫さんは「sweet」な結婚生活を思い描いていました。しかし、夫に振り回されるばかりで、「sweet」を感じる余裕はなく、周囲の味方はいないので「bitter」な気分が大半を占めていたのです。

 無意識のうちに、自分のメールアドレスが脳裏に焼き付いていたのでしょうか。知らず知らずのうちに夫を甘やかしていたのは確かです。食事の件も夫の気持ちを尊重した結果、「食事を作らない悪妻」に仕立てられたのですが、「sweet」な美姫さんを夫がナメていたのは言動の節々から伝わってきます。美姫さんが心を鬼にして「bitter」な対応をしなかったせいで、夫はますます調子に乗り、悪ふざけはエスカレートして、最終的には娘さんに矛先が向かったのだから、美姫さんが「結婚は甘くない」と悟っても遅きに失したのです。離婚後は女2人で「sweet」な生活を送ってほしいです。

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

露木行政書士事務所代表

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

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