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“子どもの自殺”ピークを前に、NPOが電話相談などを強化 専門家「気持ちに寄り添って」

子どもの自殺が増えるとされる夏休み明けを前に、NPO法人などが相談態勢を強化したり、“居場所”の開放を準備したりしています。

 子どもの自殺が増えるとされる夏休み明けを前に、子どもたちの支援活動をしているNPO法人などが、電話やネットでの相談態勢を強化したり、“居場所”の開放を準備したりして、子どもたちの不安や悩みを和らげようとしています。自殺のピークが、従来の「9月上旬」から「8月下旬」に変わっていることから、早めの対応が期待されます。

相談時間延長や居場所情報の提供

 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所が所管する自殺総合対策推進センター(東京都小平市)が8月7日に発表した「通学適齢期の自殺者数に関する分析(速報版)」によると、小学校から高校の通学適齢期の子どもの自殺者数は、直近10年では8月下旬がピークとなっています。

 1986~1995年度は9月上旬が自殺者数のピークでしたが、1996~2005年度は8月下旬とほぼ同数に、2006~15年度は8月下旬にピークが移動しました。同センターは「夏休みが以前より短くなったことも影響しているのでは」と分析。「より幅広い期間で子どもたちの自殺防止に向けた取り組みが必要」としています。

 この新たなピークの時期を前に、複数の団体が動き始めています。

 子どもの悩みを電話で聞く「チャイルドライン」では、子どもたちの不安が高まる夏休み終盤の時期に、「夏のキャンペーン」として、通常よりも時間を延長して電話やオンラインチャットを受け付けます。

 8月22日~9月4日、18歳までの子ども専用フリーダイヤル(0120-99-7777)は毎日午後2~11時に受け付け(通常は午後4~9時)。オンラインチャット(https://childline.or.jp/chat/index.html)は8月29日~9月4日、毎日午後4~9時(通常は毎週木曜と隔週金曜)に受け付けます。NPO法人チャイルドライン支援センター(東京都新宿区)が運営しています。

 NPO法人フリースクール全国ネットワークは「夏休み明け 学校がつらくてもココがあるよ!プロジェクト2018」と題して、学校が再開することを考えるのがつらかったり、「もっと長く休みが続けばいいな」と思っていたりする子ども向けに、ホームページ(http://freeschoolnetwork.jp/p-etc/3265)で、東京都内や札幌、川崎、名古屋、堺各市などでNPO法人やフリースクールが開放する“居場所”や相談先の情報を提供。子どもたちへのメッセージも掲載しています。

 自殺総合対策推進センター研究員の森口和さんは「親が子どもの異変に気付くことがあれば、穏やかで温かみのある対応を原則として、子どもの話を聞くことが大切。頭ごなしに『こうしなければならない』という結論を押し付けるのでなく、子どもの気持ちに寄り添い、ゆっくりと話をしてほしい」とアドバイスしています。

(報道チーム)

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