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弟ばかり褒めて…息子の指摘で自分の“しかり方”を反省する漫画 「広く知られて」と反響

子どもをしかる難しさを描いた漫画が話題に。ある時、弟ばかり褒められて、自分は怒られてばかりだと兄が指摘してきて…。

漫画「母ちゃんの反省」のカット=ちちゃこ(@chichako07)さん提供
漫画「母ちゃんの反省」のカット=ちちゃこ(@chichako07)さん提供

 子どもをしかる難しさを描いた漫画「母ちゃんの反省」がSNS上で話題となっています。ある時、弟ばかり褒められて、自分は怒られてばかりだと指摘してきた兄。それぞれを褒めた回数、しかった回数を書き出すと、実際は逆で…という内容で「泣いてしまった」「お母さんの心の支えになる」「広く知られてほしい」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

同じような境遇の方のお役に立ちたい

 この漫画の作者は、ちちゃこさんです。もともと、漫画家として活動していましたが、子どもたちと向き合うために休業し、子どもたちのために漫画を描いたり、気づいたことをツイッターに載せたりしています。

Q.漫画を描き始めたのはいつ頃からでしょうか。

ちちゃこさん「幼少の頃から漫画家になるのが夢で、ドレスに憧れて絵を描き始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。

ちちゃこさん「私の経験が同じような境遇の方のお役に立てばと思い、描きました。今月がADHD(注意欠陥多動性障害)の啓発月間だったことも理由です」

Q.2人の息子さんについて教えてください。

ちちゃこさん「兄ののぼる(7)は、興味あることには突き進み、水の中の生き物全般に興味があります。人の気持ちに鈍感なところはありますが、思い入れのある物が壊れると泣くくらい感受性豊かです。

弟のひとし(4)は、石橋をたたき壊して身動きが取れなくなることもあるくらい慎重派です。ただ、次に何をしたらいいか絵を描けば理解してくれますし、心を許した人の気持ちに敏感で、何かあるとサッとフォローしてくれます。好きなものは時計と数字です」

Q.紙に書いて伝える方法は、どのように思いつかれたのですか。 

ちちゃこさん「コミック会話を実践していたので、書き出すことで頭の中が整理されることは知っていました。のぼるは、もう字が読めるので、字で書いてみました。ちなみに、この後、すごく甘えてきました。ずっと無理をさせていたんだと反省です」

Q.この出来事以降、のぼる君とのコミュニケーションに変化はありましたか。

ちちゃこさん「マグネットを使っていると描きましたが、このマグネットだけでは習慣化しないので、全部できたご褒美に『ゲーム1時間』と決めたら毎日頑張っています。あと、毎日マグネットをひっくり返さないと、のぼるに注意されます(汗)彼の努力を認めて一日が終わるようにすると、いろいろなことを話してくれるようになりました」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

ちちゃこさん「たくさん共感した、勉強になった、というメッセージを頂き、うれしく、また驚いています」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

ちちゃこさん「今後も2人のことを描いていくつもりです。のぼるは、私の漫画を読んでいます。読むことで、彼の自己肯定感にもつながると思っているからです。また、自閉症スペクトラムやADHDについて、少しでもその周知に貢献できれば幸いです」

(報道チーム)

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コメント

3件のコメント

  1. 同じような症状のお子様でも、親御さんが気づかないふりをしてほっておいている例をいっぱい見ています。きっと、お子さんが大きくなって苦労するのに……。親御さんの今のプライドの方が大事という印象を受けます。
    のぼる君の個性に誠実に向きあっている親御さんの姿勢に共感します。今、苦手な事を意識することでのぼる君の未来の選択肢も大きく広がっていくのではないでしょうか?

    お子様の個性は時に、親にとっては辛いこともあると思いますが、誠実に向き合ってもらえているのぼる君はとても幸せだと思います。漫画も読まれているとのことですが、きっと大人になってその意味を理解する時がくるでしょう。
    それは、プロとしてたくさんのヒットマンガを描く事よりも、ずっとずっと意味があることだと個人的には思います。

  2. 虐待ですね。
    無意識のうちに虐待しているんですから終わりですね。

  3. マグネットのアイディア、いいですね。
    苦手なことと付き合っていくための上手な工夫だと思います。
    のぼる君が、自分は叱られてばっかりって言葉に出せて、よかったと思います。
    そして、すぐ、紙に書いて見せてみるお母さんが、とても素敵だなと思いました。
    可視化することで、解決に近づくことってありますよね。