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発達障害は「個性の一つ」なのか? 息子の障害に毎日泣いていた母が今、考えること

息子から知的障害と自閉症を取ったら…

「障害そのもの=個性」ではない(立石美津子さん提供)
「障害そのもの=個性」ではない(立石美津子さん提供)

 私の息子は自閉症なのですが、知人から「人は誰しも得手不得手があるのだから、障害じゃなくて個性の一つと考えればいいんじゃないの」と何度か言われたことがあります。

 でも、当事者の親は案外「障害か個性か」の論争にはあまり関心がないことが多いように思います。困っていることが山積みですから、個性でも障害でも、そんなことはどうでもよいのです。

 あえて言うならば、「障害そのもの=個性」ではなく、むしろ障害によって、自閉症や知的障害によって、息子の個性が見えづらくなっているような気がします。

 こんな絵を描いてみました。私は、「個性」の上に大きく「障害」がかぶさっているように感じています。

「障害がなかったら、あなたはどんな性格、個性をしていたの?」「お母さんと普段どんな会話をしていたの?」「定型発達の23歳だったら、彼女くらいはできていたかな?」「週末は友達と出かけていたのかな?」…こんなふうに息子のことを思い始めると切なくなります。

 けれども、息子から知的障害と自閉症を取ったら、息子ではなくなってしまうので、「それはそれで嫌だ」と思うわがままな母親です。

 息子に障害があることが分かったときは、それを受け入れることができず、毎日泣いていました。そう考えると、随分と成長した私です。

(子育て本著者・講演家 立石美津子)

【画像】「えっ…実は偏食も…?」 これが「発達障害児」にみられることのある行動です(5つ)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。自閉症スペクトラム支援士。著書は「1人でできる子が育つ『テキトー母さん』のすすめ」(日本実業出版社)、「はずれ先生にあたったとき読む本」(青春出版社)、「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」(すばる舎)、「動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな」(小学館)など多数。日本医学ジャーナリスト協会賞(2019年度)で大賞を受賞したノンフィクション作品「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(中央公論新社、小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)、Voicy(https://voicy.jp/channel/4272)。

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