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【熱中症】子どもの対策は麦茶? スポドリ? 実は“選び分ける必要”が…管理栄養士が諭す明確な“理由”

子どもの熱中症対策で麦茶やスポーツドリンクを与えたりしていませんか? 実は“シーン”によって選び方が変わります。そこで、“正しい使い分け”を管理栄養士に聞きました。

子どもの熱中症対策は麦茶? スポドリ?
子どもの熱中症対策は麦茶? スポドリ?

 全国で気温40℃以上の「酷暑日」を記録するなど、熱中症に気を付けている人も多いと思います。しかし、子どもの熱中症対策として、「外遊びのあと、麦茶だけで足りているのかな……」「スポーツドリンク(スポドリ)は糖分が気になる……」など、水分補給に悩んでいる親も多いのではないでしょうか。実は、麦茶とスポーツドリンクにはそれぞれ得意なシーンがあり、選び方が変わります。子どもの体を守るための“正しい使い分け”について、管理栄養士で上級食育アドバイザーの板垣好恵さんに聞きました。

室内遊びは麦茶、長時間の遊びやスポーツ時はスポドリ

Q.子どもの熱中症対策におすすめの飲み物として、よく挙がる「麦茶」について、熱中症対策としてのメリットとデメリットを教えてください。

板垣さん「熱中症対策の基本は、こまめな水分補給です。麦茶は、カフェインを含まず小さな子どもでも飲みやすいため、日常的な水分補給に適しています。食事にも合わせやすく、普段から無理なく飲めることは、水分補給を習慣化しやすいという点で大きなメリットです。また、カリウムなどのミネラルもわずかに含まれています。

一方で、汗とともに失われるナトリウム(塩分)はほとんど補給できません。室内で過ごす日や短時間の外遊びであれば麦茶で十分ですが、炎天下での長時間の活動やスポーツなどで大量に汗をかいた場合は、水分は補えても汗で失われた塩分までは十分に補えないことがあります。熱中症予防のためには、水分だけでなく塩分もあわせて補給することが大切です」

Q.では、スポーツドリンクのメリットとデメリットも教えてください。

板垣さん「スポーツドリンクのよいところは、水分と汗で失われやすいナトリウム(塩分)を同時に補給できる点です。糖質とナトリウムが含まれているため、水分を効率よく吸収しやすく、熱中症対策に役立ちます。特に、屋外でのスポーツや長時間の外遊びなど、大量に汗をかく場面では心強い飲み物です。

一方で、スポーツドリンクには糖分も含まれているため、飲み過ぎには注意が必要です。日常的な水分補給として飲み続けると、糖分のとり過ぎにつながることがあります。また、甘い味に慣れることで、水や麦茶よりも味のついた飲み物を好むようになってしまうこともあります」

Q.麦茶とスポーツドリンクの上手な使い分け方があったら、教えてください。

板垣さん「改めての説明になりますが、基本的には、普段の水分補給は麦茶や水で十分です。食事中や室内で過ごすとき、短時間の外遊びなど、汗の量がそれほど多くない場面では麦茶がおすすめです。一方、真夏の屋外活動やスポーツなどで大量に汗をかいた場合は、スポーツドリンクを活用するとよいでしょう。汗とともに失われた水分や塩分を補いやすくなります。

判断のひとつの目安としては『汗の量』です。服が濡れるほど汗をかいている場合は、スポーツドリンクを選ぶのがおすすめです。また、発熱や下痢・嘔吐などで脱水が心配な場合は、ナトリウム(塩分)などをより多く含む経口補水液を利用することも選択肢の一つです」

 汗の量を目安にして飲み物を選ぶことで、熱中症対策をより効果的に行えます。夏の活動量に合わせて、上手に使い分けて、対策を怠らないようにしましょう。

(オトナンサー編集部)

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板垣好恵(いたがき・よしえ)

管理栄養士・上級食育アドバイザー

大手料理教室勤務を経て2015年に独立。現在は食品メーカーや広告代理店を中心に、レシピ開発、商品設計、販促支援、メディア出演まで一貫して手がけ、BtoB案件を多数担当している。家庭向けレシピから加工食品開発まで対応し、製造工程や販促展開を見据えた実務設計を強みとする。自身の子育て経験を背景に、認可保育園の専任管理栄養士としても活動し、食育視点を活かした信頼性の高い食コンテンツを提供している。東京在住、2児の母。<公式サイト>https://foodring.jp/

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