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【7月12日のマーケット】日経平均大幅続伸1万6095円、参院選与党圧勝を再評価

7月12日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸、前日比386円83銭高の1万6095円65銭で取引を終えました。

参院選での与党圧勝が改めて評価された

 7月12日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸、前日比386円83銭高の1万6095円65銭で取引を終えました。

 マネースクウェア・ジャパンの西田明弘チーフエコノミストによると、7月10日投開票の参院選における与党圧勝について、昨日の欧米市場が改めて評価。事業規模10兆円超とされる経済対策への期待が膨らんだといいます。

 また、日銀が7月28~29日の金融政策決定会合で、追加金融緩和に踏み切るとの期待が高まり、外国為替市場でドル/円が1ドル=103円台まで上昇したことも追い風になったそうです。

 東証1部33業種中、その他製品、その他金融など32業種が軒並み上昇、下落は食料品1業種のみでした。個別銘柄では、三井住友トラストHD、日本精工が買われ、トクヤマ、ユニーグループHDは売られました。

 TOPIX(東証株価指数)は前日比29.94ポイント高の1285.73。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=103円05銭台で推移しています。

注目はFRB関係者の発言

 西田さんは、足元の円安・株高について「日本の財政・金融政策に対してやや期待先行の面もありそう」と指摘、「安倍晋三政権や日銀が政策面でフォローアップするのか、できるのかがポイント」と話します。

 一方で、西田さんは為替相場に関して、「円安・ドル高が一段と進むには、利上げ期待という米国サイドの材料が必要かもしれません」と見ます。先週発表された米6月雇用統計は好調だったものの、利上げ期待はほとんど高まらなかったといい、西田さんは「今週以降、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の発言機会も多く、それを通じて利上げ期待が高まるかどうかに注目しています」と話しています。

(オトナンサー編集部)

西田明弘(にしだ・あきひろ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフエコノミスト

1984年日興リサーチセンター入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを経て、三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテジストとして高い評価を得る。2012年9月マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。現在、M2Jのウェブサイトで「市場調査部レポート」「市場調査部エクスプレス」「今月の特集」など多数のレポートを配信するほか、テレビ・雑誌などさまざまなメディアに出演し活躍中。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。

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