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意外な「油」も! 実は「動脈硬化」予防に効く食材5選

命に関わる病気に直結するリスクをはらむ「動脈硬化」。実は予防効果が期待できるという“身近な食材”について、専門家の解説を紹介します。

動脈硬化の予防に効く食材とは?
動脈硬化の予防に効く食材とは?

 健康診断で「コレステロール値」の結果を気にしている人は、きっと多いことでしょう。中でも気になるのは、いわゆる“悪玉”と呼ばれている「LDLコレステロール」の数値。この数値が高いほど、命に関わる病気に直結する「動脈硬化」のリスクが高まるとされています。

 実は今、動脈硬化について、身近な「5つの食材」がもつ予防効果が注目を集めているのを知っていますか。毎日の食事に取り入れやすい、動脈硬化の予防効果が期待できる食材について、消化器内科医であり、美腸・美肌評論家でもある工藤あきさんの解説を紹介します。

動脈硬化は「日々の生活習慣の積み重ね」から進行

 コレステロールと呼ばれるものには、大きく2種類が存在します。脂質であり、いわゆる“悪玉”と呼ばれる「LDLコレステロール」と、“善玉”と呼ばれる「HDLコレステロール」です。

“悪玉”のLDLコレステロールが増えると、LDLが血管に沈着して酸化変性され、動脈硬化につながってしまいます。しかし、“善玉”のHDLコレステロールを増やすと、動脈硬化を起こした血管からコレステロールを引き抜くことができるため、動脈硬化の防止が期待できるのです。

 動脈硬化は、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わるさまざまな病気を引き起こします。動脈硬化の原因となるLDLコレステロールは、運動不足や、飽和脂肪酸の摂取過多といった食生活の乱れによって増えるとされています。つまり動脈硬化は、日々の生活習慣の積み重ねから進行するのです。

 動脈硬化を防ぐための対策は、まず「毎日の食事」から始めてみることをお勧めします。そこで、動脈硬化の予防効果が期待できる食材を、5つご紹介しましょう。

【大麦若葉】

大麦若葉とは文字通り、大麦の若葉の部分です。ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ミネラル、食物繊維など多くの栄養を含んでいます。さらに、老化や病気の引き金となる余分な活性酸素を抑制し、体細胞が酸化するのを抑えてくれる働きのある「SOD酵素」という成分も含まれます。

大麦若葉を手軽に取れるメニューとしては、「青汁」がお勧めです。市販品では成分表示をチェックし、大麦若葉を使用している商品を選ぶとよいでしょう。

【魚】

イワシやサバなどの青魚、マグロ(とろ)など油分の多い魚に多く含まれている 「EPA」は、人の体内では生成が難しい必須脂肪酸です。LDLコレステロール値を下げる働きがあるといわれているので、日々の食事に積極的に取り入れたいところです。

【褐藻類】

代表的な食材としては、コンブやワカメなどが挙げられます。特有の「ぬめり」の正体でもある食物繊維、アルギン酸はコレステロールの吸収を妨げ、体外へ排出する働きを持つといわれています。

【納豆】

納豆には、酵素の一種である「ナットウキナーゼ」が多く含まれており、血栓を溶かして血流を改善する働きがあるため、動脈硬化の予防に役立ちます。

【オリーブオイル】

多く含まれている「オレイン酸」が“悪玉”のLDLコレステロールを下げるため、動脈硬化の予防効果が期待できます。また、β-カロテンやポリフェノールも含まれており、がん予防にも効果があるといわれています。調理時に使う油をオリーブオイルに置き換えることで、日常的に摂取しやすくなるのでお勧めです。

 動脈硬化予防の第一歩として、まずはこれら5つの食材を、毎日の食事にぜひ取り入れてみてください。

(オトナンサー編集部)

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