まだ間に合う! 「背中ニキビ」どうやって対処する? 予防法は? 皮膚科医に聞いた
「背中」を露出する機会が増える夏。一方で、背中にできる「背中ニキビ」に悩む人も少なくありません。「背中ニキビ」の疑問について、皮膚科医に聞いてみました。

いよいよ夏本番。暑い季節は、背中が開いたデザインのワンピースを着たり、海やプールで水着を着たりと、「背中」を露出する機会が増えるもの。しかし、背中に赤いブツブツが現れる「背中ニキビ」に悩む人は少なくないようです。
まだ間に合う「背中ニキビ」の対処法や予防法について、肌クリニック大宮(さいたま市)院長で皮膚科医の相馬孝光さんに聞きました。
できる原因は「顔と同じ」
Q.「背中ニキビ」とは何ですか。
相馬さん「ニキビは、一言でいうと『毛穴の炎症』であり、医学的名称としては『ざ瘡(そう)』といいます。主に、若年者の顔面や体の毛穴にできる、赤いブツブツとした多発性のできものであり、医学的には顔でも背中でも、ニキビとしては同じものです。
ニキビの原因は、(1)毛穴の詰まり(2)皮脂分泌の促進(3)ニキビ菌の繁殖―の3つです。最も一般的なものは『尋常性ざ瘡』といい、患者さんの相談のほとんどはこの病型です。尋常性ざ瘡の他には、症状の出方から区別する『集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)』、原因から区別する『ステロイドざ瘡』や『毛包虫性ざ瘡(もうほうちゅうせいざそう)』などがあります」
Q.背中ニキビができやすい人の特徴はありますか。
相馬さん「先述の通り、背中にできるニキビも、その原因は顔と同じです。若年者に多く、男女差はそれほどないものの、男性ホルモンが皮脂分泌に関係するため、比較的男性に多いと思われます。寝不足や疲労、ストレスも関係します。
ある特定の食習慣がニキビの症状と関連していることを裏付けるエビデンスはまだありませんが、脂っこい食べ物が多い食生活は避けた方が無難といわれています。また、肌質についても明らかな関連は認められていません。
持病については、免疫力が低下しやすい病気を持つ場合、ニキビが出現しやすいと思われます。遺伝的素因はあると思われますが、明らかな原因遺伝子は不明です」
Q.背中ニキビができた場合、どうすればいいですか。
相馬さん「背中に限りませんが、ニキビが出現した場合は、なるべく早い段階で皮膚科専門医を受診し、治療やコントロールを開始することをお勧めします。なぜなら、ニキビは治っても『ニキビ跡』を残してしまうリスクがあるからです。
現代の医学では、いったん炎症を起こしたニキビに対して『確実にニキビ跡が残らないことを保証できる治療法』は存在しません。従って、ニキビ跡のリスクを下げる方法は『なるべく早い段階で炎症を消退させること』、そしてリスクを確実に避ける唯一の方法は『ニキビを予防すること』です」
Q.背中ニキビの「予防」は、どうすればいいですか。
相馬さん「背中を含め、ニキビを予防する方法は次の2つです」
【毛穴の詰まりの解消】
保険診療であれば皮膚科専門医を受診し、毛穴の詰まりを改善する塗り薬「アダパレンゲル」の処方を受けましょう。
【皮脂分泌のコントロール】
10代〜20代は年齢的に皮脂分泌が盛んな時期であり、コントロールは必ずしも容易でないことが多いですが、「寝不足」「疲労」「ストレス」は皮脂分泌を過剰にしてしまう要因なので、生活リズムに気を付けることが重要です。また、エビデンスレベルは高くはありませんが、漢方薬の「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」には皮脂分泌を低下させる効果があるといわれています。
(オトナンサー編集部)



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