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「受けないと不安」「面倒」と真っ二つ…ピル処方時の診察は必要? 産婦人科医の見解

「診察なしで処方してほしい」 産婦人科医の見解は?

Q.ピルを希望する女性の中には、「簡単な問診だけで処方してほしい」「診察なしで処方してもらえる方が便利」と考える人もいるようです。

尾西さん「婦人科医の観点からすると、お勧めできません。確かに、避妊用のピルなどは婦人科でないところで処方されたり、最近はインターネットで購入できたりもします。診察なしで処方してくれるところは便利だと思いがちですが、ピルはれっきとした女性ホルモンの薬です。副作用や、他の薬との飲み合わせもあります。

少し面倒かもしれませんが、『どのような効果があるのか』『本当にあなたにとって必要か』を確認した上で、血圧測定と問診、可能ならば内診や採血を行ってから処方してくれる病院を推奨します。また、不正出血や血栓症などの副作用についてきちんと話してくれる病院の方が、万が一何か問題があったときの対処もきちんとしてくれるので安心です。最近は、オンラインでピル処方ができる病院も増えてきているので、一度受診して、慣れてきたらオンライン診療で処方してもらう方法もあります」

Q.ピルを適切に処方する病院を見極めるポイントは。

尾西さん「初回から、または一度に多量のピルを処方する病院はお勧めできません。きちんと定期的に通院し、血圧や問診を受ける方がよいでしょう。病院によっては、副作用の確認のために血液検査や乳がん検診を行うこともありますが、そうした検査は安心して長く飲み続けるために必要なものです。

また、月経困難症の治療目的で内服している場合は、病気が進行していないかなどのチェックの他、妊娠を希望する場合の相談もできます。ピルの処方をきっかけに、将来にわたっての健康を考えた処方をしてくれるパートナードクターを探してみましょう」

(オトナンサー編集部)

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尾西芳子(おにし・よしこ)

産婦人科医(神谷町WGレディースクリニック院長)

2005年神戸大学国際文化学部卒業、山口大学医学部学士編入学。2009年山口大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院研修医、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と、女性の全ての悩みに応えられるかかりつけ医として、都内の産婦人科クリニックに勤務。産科・婦人科医の立場から、働く女性や管理職の男性に向けた企業研修を行っているほか、モデル経験があり、美と健康に関する知識も豊富。日本産科婦人科学会会員、日本女性医学学会会員、日本産婦人科乳腺学会会員。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yoshiko-onishi/)。

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