オトナンサー|暮らしに役立つライフスタイルメディア

  • HOME
  • 医療
  • なかなか治らず、日々“成長”していくニキビ…それもしかしたら「粉瘤」かも?

なかなか治らず、日々“成長”していくニキビ…それもしかしたら「粉瘤」かも?

右脇にできたしこりについて「ニキビが治らないと思ったら粉瘤だった」という、女性のツイートが話題に。手術によって無事に除去できたといいますが、あまり知られていないこの「粉瘤」とは一体どんなものなのでしょうか。

ニキビと勘違い…粉瘤ってどんなもの?(写真はイメージ)

「ニキビがなかなか治らないと思ったら粉瘤(ふんりゅう)と判明して手術してもらった」という女性のツイートが話題になっています。この女性の右脇にできたニキビのようなしこりは、皮膚科医による簡単な手術で除去。体内から約2センチの粉瘤が摘出されたといいます。この投稿に対し「私は肩の方にできたことあります」「何度もこれができてて無理やりつぶしていた」などのコメントが寄せられました。

角質や皮脂がたまってできる腫瘍

 医師の髙田女里さんによると、粉瘤(アテローム、アテローマ)とは、皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫=のうしゅ)ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの角質と皮脂が、袋の中にたまってできる腫瘍の総称です。体のどこにもできますが、顔や首、背中、耳の後ろなどにできやすい傾向があります。数ミリ~数センチの半球状のしこりで、押すとドロドロとした物質が出てくることも。

「粉瘤は、悪性化することはほとんどありませんが、細菌が侵入して化膿することがあり(炎症性粉瘤)、この場合、患部が赤く腫れ上がって痛みを伴います。軽い炎症なら抗生物質で治まりますが、化膿がひどく、うみがたまった状態の場合は、表面を少し切開してうみを出します」(髙田さん)

 しかし、赤みや痛みを伴わない場合は、メスを使って粉瘤を表面の皮膚ごと切り取る、外科的切除手術を行います。大きくなければ、局所麻酔の日帰り手術が可能です。

「手術といえば傷痕が気になるところですが、粉瘤の手術は表面皮膚の切開を最小限にして、皮膚の下の粉瘤のみ摘出することができるため、傷痕は小さく目立たなくなります。粉瘤は良性腫瘍なので切除するかしないかは自由ですが、放置すると炎症を起こしたり、大きくなったりするものもあります。ある程度以上の大きさのものは切除した方がよいでしょう」

※参照:日本皮膚科学会

(オトナンサー編集部)

髙田女里(たかだ・めり)

医師(形成外科)・医学博士(法医学)

1980年8月15日生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科の憲法ゼミで学んだ後、医師を目指して秋田大学医学部へ学士編入。医師免許取得後、2年間研修医として各科を回り、その後、法医学分野の博士号を取得した。日本形成外科学会会員、日本抗加齢医学会会員、日本医師会認定産業医。