鉄分に食物繊維、ミネラルも! 東洋のスーパーフード「ナツメ」が魅力的な理由
漢方薬の材料としても使われる植物「ナツメ」。ことわざで「1日3粒食べると老けない」とされる、その魅力はどのようなものでしょうか。おいしい食べ方も合わせて紹介します。
漢方薬にも使われる「ナツメ」という植物をご存じですか。漢方美容家で韓方(はんばん)薬膳料理研究家の余慶尚美さんによると、このナツメ、漢方で生命活動を維持するためのエネルギーを意味する「気」や「血」を補うのに最適な食材といいます。その魅力はどのようなものでしょうか。
余慶さんは「秋は夏に消耗し切った『気』を補って冬に備えると同時に乾燥を潤し、体を温める『血』も補いたい大事な季節。そのための食材を積極的に摂取したいですね」と話します。ナツメは、日本ではまだまだなじみがありませんが「1日3粒のナツメを食べると老けない」という中国のことわざもあるほどだとか。また生薬として漢方薬にも使われるといいます。
余慶さんによると、ナツメは女性特有の不調に強く、女性に不足しがちな鉄分がプルーンの約1.5倍も含まれるそう。また胃の調子を整える葉酸や便秘解消に効果的な食物繊維なども豊富に含んでおり、消化機能向上に役立つといいます。
さらに、むくみ解消に効果的なカリウム、いらいらや不眠、気分の落ち込みなど精神的不調に関係するカルシウム、「ハッピーホルモン」のセロトニン生成をサポートするマグネシウムなどのミネラル成分もバランスよく含んでおり、余慶さんは「まさに女性のための食薬(薬膳で「食材と薬」の意味)で、『東洋のスーパーフード』と言われるのも納得です」と話します。
スナック風「ナツメチップ」を朝食で
それでは、ナツメはどのようにして食べるのがよいのでしょうか。余慶さんのお薦めは、おやつ感覚で食べられる「ナツメチップ」。乾燥させたナツメをスライスするだけの、韓国ではポピュラーなスナックのような食べ物ですが、実は日本でも簡単に買えるそうです。
余慶さんはナツメチップについて「噛むほどに優しい甘みが広がり、ついつい手が止まらなくなるおいしさです。そのまま食べるのもよいですが朝食時にヨーグルトやフルーツ、グラノーラなどと一緒に楽しむこともできます」とアドバイスしています。
(オトナンサー編集部)
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