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髪にも必要な「エイジングケア」、そのポイントは“洗い方”と“乾かし方”

髪は加齢によってツヤを失い、うねりが強くなるため、肌のようにエイジングケアが必要です。そのポイントは「洗い方」と「乾かし方」にありました。

効果的な髪のエイジングケアとは?
効果的な髪のエイジングケアとは?

 最近、髪のツヤがなくなって、うねりが出てきた……。その原因は「髪のエイジング」(加齢による痛み)かもしれません。 オトナンサー編集部では、家庭で簡単にできる髪のエイジングケアについて、毛髪診断士で漢方美容家の余慶尚美さんに聞きました。

ドライヤーは温風と冷風を交互に2セット

「髪は、その人を演出するもの。特に女性の場合は、髪が光り輝いているだけでも印象は変わり、その人自身の豊かさを演出してくれます。髪のツヤやうねりは、洗い方や乾かし方を少し変えるだけで改善できます」(余慶さん)

 まずは、髪の洗い方について。ポイントは「予洗いをしっかりとする」「髪はゴシゴシと洗わない」の2点です。

【髪の洗い方】
(1)お風呂に入る前に、しっかりと髪をブラッシングしましょう

(2)「お湯だけで予洗い」をしっかりと。これで髪の汚れの大半が落ちます

(3)シャンプー剤は髪の根元で泡立てます。その際、決して爪を立てないこと。指の腹で、コリをほぐすようなイメージで、頭皮をしっかりと動かすように洗います

(4)髪の毛自体の汚れは、予洗いでだいたい落ちているので、根元にある泡を手ぐしで通すだけで十分。髪に摩擦を与えるような洗い方はしないでください。髪をゴシゴシ洗うと、緩んだキューティクルにダメージを与えるだけでなく、髪に必要な栄養や水分も失われてしまいます

(5)泡をきちんと洗い流し、トリートメントは髪の毛につけましょう(※頭皮につけない)

 次は乾かし方。ポイントは「タオルドライをしっかりとする」「必ずドライヤーで乾かし、冷風機能を上手に活用する」です。

【乾かし方】
(1)吸水性の良いタオルで圧するように水分を取ってください。髪の毛を摩擦しないように注意

(2)自然乾燥はNG。髪が濡れて、キューティクルが開いた状態が長引くと、髪がダメージを受けやすくなります

(3)タオルにある程度の水分を吸収させた後、ドライヤーの「温風と冷風のセット」で乾かします。冷風機能を活用することで、髪内部の水分保持に役立ちます

(4)「温風×冷風」を最低2セットは繰り返し、必ず、最後は「冷風」で終わらせることが大事です。そうすることで、髪を保護するキューティクルが引き締まり、ツヤが出ます

「気温が上がるこれからの季節は、朝、洗髪して髪が濡れたまま外出したり、自然乾燥で髪が乾き切らないまま寝たりすることが多くなりがちです。そうすると、髪を保護するキューティクルが開いたままの状態となり、防御機能を果たせなくなります。髪内部の水分も失われてますますパサつきがひどくなり、ツヤが失われたり、うねりが出たりしてしまいます。

『髪は女の命』とよく言われます。髪のエイジングやパサつきが気になる方は、洗い方、乾かし方を特に意識してください」(余慶さん)

(ライフスタイルチーム)

余慶尚美(よけい・なおみ)

美巡家・ヘアケアリスト(毛髪診断士)・美容コンサルタント・和漢美容家

1970年、鹿児島県生まれ。上智短期大学英語学科卒。広告代理店、外資系企業に勤務当時、自身が重い体調不良に悩んだことから、ココロとカラダの両面をケアする「巡り」に着目。「美巡(びじゅん)」をテーマにメディア出演や講演セミナー、執筆、美容や健康に関する製品・サービスの企画監修、プロデュースを手掛けるなど幅広く活動している。和漢美容や薬膳料理にも精通し、2007年からリンパドレナージュサロン「Flow」を経て、現在はセラピストから活動の場を広げ、ヘアケアリスト(毛髪診断士)としても活躍中。インスタグラム(https://www.instagram.com/yokenao)。

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