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日本のアラフォー美魔女は、女子の「希望」となりえるか

皆さんは「美しさ」をどのようなものとお考えですか。筆者は、英王室の故ダイアナ妃が備えていた「強さ」や「行動力」をキーワードと捉え、日本のアラフォー美魔女に期待を寄せます。筆者を含む、女子の希望の道標として――。

アラフォー美魔女は「希望の道標」となるか

「美」という字は、魔法の字。名前に付くだけで、何だか美しく感じてしまいます。「眠れる森の美女」や「白雪姫」のような童話に出てくる魔女は、ある程度年齢を重ねたカリスマ的存在。そうなると、世間で言われている「美魔女」という表現は「美しくてカリスマ性もある、まあ、そんなに若いってわけじゃないけどさ」的なポジションなのでしょう。彼女たちは99%の確率で、ロングヘアーの巻き髪。スポーティーというより、マダム感全開で確かにおキレイです。

ブームを作った「パイオニア」の行動力

 しかし、彼女たちがどこまで自然に美を追求しているかは今でも謎であり、これがまた「魔女感」を醸し出すことにひと役買っているのです。このご時世、体にメスを入れるアンチエイジングは下火になっていますが、ヒアルロン酸やボトックスといった、時間がたてば皮膚に吸収されるような医療は、かなりカジュアルな存在になっています。

 まあ、手術みたいに「一生もの」ではないので万が一、失敗した場合でも、何とかなることも多いのですが、ヒアルロン酸で鼻を高くしても、やり過ぎはやはり変。ボトックスは量を加減しないと、シワがなくなってもまぶたが落ちてきたりして、結構大変なのです。プラセンタには感染症のリスクもありますしね。

 今の若い草食・絶食世代にしてみたら、アラフォー美魔女はまぶしくて目がくらむぐらい輝いています。彼女たちはいわゆる「アムラー世代」で、ルーズソックスや厚底ブーツをはやらせ、プリクラ機を日本中に並ばせた「パイオニア」。そんな彼女たちですから、その行動力たるや舌を巻くものがあります。

 でも正直なところ、これでもかと目を見開いて、画像加工を重ねた彼女たちの写真を見た後、本物を目にすると「びっくり!」な時も。誰とは言いません、いや、言えませんが、実物とあまり“差”を付けないほうがよいのではないでしょうか。

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藤野未雪(ふじの・みゆき)

医師、健康エッセイスト

1980年広島生まれ。2010年東京医科大学医学部卒業。2012年同大病院形成外科入局、2014年都内クリニック勤務、2016年漢方養生指導士初級取得。趣味は野球観戦(カープ女子)、ゲーム(ドラゴンクエストシリーズ)、旅行。公式ツイッター(https://twitter.com/HoneymilkOn)。

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