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年収250万で使いたい放題…新卒がだまされがちなブラック企業の「待遇」話題に、専門家「違法です」

SNSで先日、新卒学生が入社してしまいがちなブラック企業の「待遇」が話題に。投稿には「昨年度実績月給21万円(基本給18万円+各種手当)」「みなし残業制度(60時間)」などの項目が列挙されましたが、法律の専門家の見方やいかに――。

ブラック企業に特徴的な待遇とは…

 今月は多くの企業で内定式が行われましたが、SNS上では先日、新卒学生がだまされて入社してしまうブラック企業の「待遇」が話題となりました。そのツイートは、「新卒で学生がうっかり騙されて入ってしまう会社はこんな待遇が結構多い」として以下の待遇を列挙しました。

・昨年度実績月給21万円(基本給18万円+各種手当) 
・みなし残業制度(60時間) 
・住宅補助1.5万円(月給に含む) 
・賞与年1回(業績に応じて支給)

 そして最後に「実質年収250万で使いたい放題プランです」と添えられています。これに対して「お金の話は企業に質問しづらいので見分け方がわからない」「うちもそうだけどみなし残業は危険」などと共感の声が寄せられました。

専門家「みなし残業の有効性に疑義」

 この待遇ついて、専門家の見方はどのようなものでしょうか。アディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士は次のように話します。

「みなし残業制度の有効性に疑義が生じる上に、時給が最低賃金を割ってしまうため違法、つまりブラックと言えるでしょう。所定労働時間が不明なので正確に計算できませんが、このケースで60時間のみなし残業制度であれば、時給は900円を明らかに下回ります。東京都の最低賃金は932円ですから違法です」

 そこで岩沙さんは、待遇面などから企業の良し悪しを判断するためのポイントとして、以下のような項目を挙げます。

1.「3カ月前にも同じ求人広告を見かけた」など、求人広告が年中出ている場合は要注意。慢性的な人手不足で人材が定着していない証拠です。

2.企業規模に比べて募集人数が多いのも問題。これは、辞めるのを見越して採用している証拠です。

3.給料が20万~50万円などのように幅広い場合、高い業績を上げればその分収入はアップしますが、業績が低迷すれば給与が激減するリスクも。ブラック企業では、達成不可能な歩合やノルマが課されていることもあります。給料が異様に高いのも要注意。実は無効なみなし残業制度で、100時間の残業代を含んだ金額といった可能性もあります。

4.面接で給料面の話を濁されたり、「残業ゼロ」などと明らかなうそをつかれたりしたら要注意。そうした企業は「企業名+ブラック企業」で検索するとさまざまな情報が出てくることが多いです。

「最終的には、求人情報や面接で言われたことと、雇用契約書の内容に食い違いがないかをきちんと確認してから入社するのが安全です」

(オトナンサー編集部)

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)

弁護士

東京弁護士会所属。慶應義塾大学経済学部卒業、首都大学東京法科大学院修了。弁護士法人アディーレ法律事務所。パワハラ、不当解雇、残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物好きでフクロウを飼育中。近著に「ブラック企業に倍返しだ!弁護士が教える正しい闘い方」(ファミマドットコム)。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」(http://ameblo.jp/yoshiyuki-iwasa/)も更新中。頼れる労働トラブル解決なら<http://www.adire-roudou.jp/>。