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そうだったのか! 洋食の付け合わせが「パセリ」である理由

口臭予防に効果、豊富な栄養素も

 しかし、ホウレンソウやレタスなど緑色の野菜はほかにもたくさんあり、彩りだけを考えればパセリ以外でもよさそうなもの。なぜ、付け合わせはパセリなのでしょうか。

 岩本さんによると、パセリに多く含まれる「ピネン」「アピオール」などの有機化合物には殺菌効果があり、とりわけ、ピネンには胃を穏やかに刺激して消化を促し、腸内環境を整える働きがあります。また、クロロフィルにも消臭効果が認められており、これらの成分の働きによって総合的な「口臭予防」に効果を発揮するそうです。

 つまり、肉料理中心の洋食にパセリが添えられることが多いのは口臭予防に効果的かつ、口の中をさっぱりさせられるからだと言えます。

 ちなみに、パセリは栄養価も極めて高くビタミンA、B1、B2、Cなどのビタミン類のほか、カルシウムやマグネシウム、鉄分などのミネラルも野菜の中でトップクラスの含有量を誇ります。栄養面においても、パセリは非常に優秀なのです。

「パセリは栄養豊富で口臭予防や健康はもちろん、美肌にも効果的とされます。まだ食べたことのない人は、ハンバーグやエビフライなどのメインディッシュと一緒に、もしくは食後に食べてみてください。自宅で食べる場合は、みじん切りにしてバターと混ぜるとパセリの香るおいしいハーブバターになりますし、軽く揚げて塩を振るとおいしいおつまみになりますよ」

(オトナンサー編集部)

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岩本忠(いわもと・ただし)

一般社団法人日本洋食協会会長

飲食、不動産のトップセールスなどを経て、1部上場のコンサルティングファーム入社。宅配寿司「銀のさら」が全国展開する際に、スーパーバイザーとして活動する。「収益改善率トップ」「顧客満足度トップ5」を達成し退社。「銀座キャンドル」再生を手がける傍ら、料理教室講師、冷凍食品やコンビニ弁当などのプロデュースなどを行う。海外では店舗設計やオペレーション、レシピ、ロゴデザインの監修なども。現在、一般社団法人日本洋食協会会長として「日本の洋食」を世界に広げるべく活動している。一般社団法人日本洋食協会(https://yoshoku.themedia.jp/)。

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