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作り方そっくり! 「ピラフ」「パエリア」「リゾット」の違いとは

米を炒めて炊き上げるのは共通だが…

 リゾットはパエリアの製法に由来する説や、アジアから入ってきた米食文化がイタリアの食文化と融合してできた説など、その誕生には諸説ありますが、現在のイタリアではどのレストランでも出される定番メニューです。

 深鍋を使って米と具材をニンニクと油で炒めた後、白ワインや野菜のだしを入れて炊き、米がアルデンテの状態まで煮立てて完成させます。

 つまり、ピラフとパエリア、リゾットのいずれも米を炒めてスープ(だし)で炊き上げる点は共通ですが、大きく異なるのは以下のポイントです。

・ピラフは炊き込む際にフタを使用する。食感は米の種類にもよるが、日本の炊き込みご飯に近い

・パエリアは炊き込む際にフタを使用しない。最初にスープを全部入れて炊き上げ、パリッとした焦げを作るのも特徴

・リゾットも炊き込む際にフタを使用しない。少量ずつスープを加えて作り、ねっとりとした食感が特徴

(※それぞれ、フタを「する/しない」は店舗によって異なる場合もある)

「いずれも海外発祥の料理であり、日本米ではなく現地の米がよく合います。粘りが強い日本米は基本的に炒め物に向かないのです。ただし、日本のピラフやパエリア、リゾット、またチキンライスやガーリックライス、チャーハンなどは、本場と遜色ない技術とアイデアによって作られています」

(オトナンサー編集部)

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岩本忠(いわもと・ただし)

一般社団法人日本洋食協会会長

飲食、不動産のトップセールスなどを経て、1部上場のコンサルティングファーム入社。宅配寿司「銀のさら」が全国展開する際に、スーパーバイザーとして活動する。「収益改善率トップ」「顧客満足度トップ5」を達成し退社。「銀座キャンドル」再生を手がける傍ら、料理教室講師、冷凍食品やコンビニ弁当などのプロデュースなどを行う。海外では店舗設計やオペレーション、レシピ、ロゴデザインの監修なども。現在、一般社団法人日本洋食協会会長として「日本の洋食」を世界に広げるべく活動している。一般社団法人日本洋食協会(https://yoshoku.themedia.jp/)。

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