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浮気夫と“お金だけ”の生活を続けた40代妻、コロナで取り戻した情愛

【佳江さん夫妻(妻40代後半、夫50代)の場合】

 次女が大学に入ってから、佳江さん(仮名)は1人の時間を謳歌(おうか)していました。週3回は近所の店へアルバイトに行き、その他はテーブル茶道の教室とボランティアのお手伝いです。

 夫の光輝さん(仮名)は結婚してすぐ、浮気問題を起こしたので、その後、クールな関係が続いていました。子どものために離婚を選ばず、「生活の安定のための割り切った結婚生活」だったといいます。そんなとき、自粛生活が始まります。

 長女は1人暮らし、次女は彼氏のところに寝泊まりし、家では夫婦2人きりに。最初は何を話していいか分からず、ずっとテレビをつけてニュースを流していました。自粛生活が1カ月以上続いた頃、光輝さんが「このままこもっていたら、運動不足でコロナじゃない病気になりそうだ。アウトドアでやるゴルフならいいだろう」と佳江さんを誘い、車でゴルフに出掛けることに。

 久々の気持ちいい空気、そして、6年ぶりのゴルフで、佳江さんは気持ちが上を向いたといいます。フォームを教えてくれたり、ミスしても笑って気遣ってくれたりする光輝さんに、「こんな明るい人だったっけ」と見直したそうです。

 その後も、何度も車でゴルフに行っているうちに、夜、一緒にワインを飲むように。テレビを消して、2人でのんびりと時間を過ごしています。大昔の浮気の恨みが消え、佳江さんは夫への愛情を思い出したそうです。

 ステイホームで一つ屋根の下。不安やいら立ちは、人によって違います。会社が存続するかどうかの心配、生活費の減少、子どもの学習の混乱、感染予防の温度差など、お互いがどのくらいのダメージを受けているかを理解しなければ、「どうしてそんなに機嫌が悪いんだ」と怒りの連鎖が起きます。

「ああ、妻は徹底して消毒しないと不安なんだ」「ああ、夫は1人の時間がないと黙り込むんだ」と想像できる夫婦は、相手へのいら立ちの対処法を生み出しやすいのです。

 自粛中に家の大掃除をした人がたくさんいますが、プラスして「夫婦の不満の棚卸し」を試みることをおすすめします。“ONコロナ”で関係がよくなった夫婦はさらなる上を目指し、ますます関係が悪化した夫婦はいったんゼロに戻して、新しい関係を立て直すくらいの意気込みがないと、“withコロナ”の人生100年時代、落ち着いて年を取ることはできないでしょう。

 不安定な夫婦関係は経年により、2人の気持ちを疲弊させます。夫婦のニューノーマルは、2人でつくり上げてください。

(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式LINEアカウント(https://lin.ee/oTQa13s)、公式note(https://note.com/suzune_16)。

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