母に家事を押し付けられ…娘の「家出」を防げなかった52歳男性の教訓
子が妻に話しかけなくなったら…
1.あらかじめ家出の兆候を察知する
「子嫌い」な妻は子どもが順調に成長するのが気に入らないので、子どもの邪魔をしようとする傾向があることを知りましょう。
子どもが愛情を求めても、妻が子どもの求めに応じようとしないと、子どもは妻に話しかけなくなります。「(母親は)自分が大事なんだ」と悟ると、妻に頼ろうとしなくなります。そして「母親から信用されていない」と感じ取ると、妻の気を引こうとしなくなります。こうして「家出の前触れ」をつかむことが大切です。
2.親子間の「家庭内別居」を実現する
離婚協議中、妻は精神的に不安定になるので、ストレスのはけ口として子どもへ八つ当たりをしたり、家事や育児を放棄して子どもに丸投げしたり、学業に必要な手続きを怠ったりすることが珍しくありませんが、特に思春期の子どもはナイーブです。
そのせいで、子どもが我慢の限界を超え、家を飛び出して行方知らずになるのは困ります。子どもの家出のせいで話し合いが中断し、解決が遅れたり、最悪の場合、離婚が取りやめになったりする危険もあるので、前もって食い止めなければなりません。離婚前に妻を家から追い出す手もありますが、夫が家事や育児をすべて担うのは難しいので現実的ではありません。
このような場合は「家庭内別居」が正解で、具体的には、子どもが妻へ直接話すのをやめて「子ども→夫→妻」と夫を経由するようにしたり、妻と子どもがすれ違いそうな共用スペースに立ち入る場合、妻が子どもがいないことを前もって確認したり、食事や風呂、外出などの時間をずらしたりするなどの工夫をして、母親から子どもへの悪影響を最小限にとどめましょう。
家庭内別居は夫婦のことと思われがちです。すでに愛情が冷め、信頼も消え、顔を合わせると必ずといっていいほどけんかになるような夫婦が、なるべく接点を持たないようにする「冷戦」を指しますが、これは親子間でも同じです。
子どもが妻を毛嫌いし、信用しておらず、「妻の言いなり」ではなく自分の意見を言い返してしまうような関係では、けんかは避けられません。妻がけんか上等という好戦的なタイプならともかく、家庭内でもめ事を起こしたくない性格で親子間でも「冷戦」を望んでいるのなら、親子についても家庭内別居の状態をつくり出すことに協力してくれます。あくまで、子どもではなく自分のためですが。
3.離婚の話を始める前に「守秘義務」を約束させる
離婚の話がうまくいかないことに腹を立て、妻が夫への不満や愚痴、悪口を、第三者に見境なく吹き込んで夫を困らせるケースは、20~50代の夫婦で一定数存在しますが、特に50代のケースが多いです。
更年期にさしかかった妻は、ただでさえ心身ともに不調をきたしているのに、離婚のストレスが上乗せされるのだから、非常に不安定な状態で何を仕出かすか分かりませんが、妻の話が虚言でも取り返しのつかない事態に陥るので、前もって防ぎたいところです。
ところで、夫または妻の愚痴や不満、悪口というのは家庭内で、夫または妻に向けて発しても法律上、何も問題ありません。しかし、家庭外で、第三者(親戚や友人、上司や部下、同僚など)に向けて発した場合、当人の評価は下がり、信用を失い、不利益を被ることになりかねないので、名誉毀損(きそん)罪に抵触する可能性があります。
夫が妻へ離婚条件を提示する最初の段階で万が一、妻が嫌がらせを行動に起こした場合、夫は妻を名誉毀損罪で刑事告訴することが可能で、同罪の罰則は3年以下の懲役や禁錮、もしくは50万円以下の罰金だということ、そして、夫は妻の行為により被った損害を妻に賠償するよう求めることも可能だということを伝え、離婚協議中はもちろん、離婚後も互いに守秘義務を課すことを念押ししておくことが大事です。
ここまで、離婚協議を始める前に子どもを避難させる方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。「もしかして」と心当たりがあったり、「あれ?」と引っかかったり、「どういうこと?!」と気になるフレーズが一つでもあったりすれば幸いです。
(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)


コメント