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GW中に激しい下痢、嘔吐…もしかしてノロウイルス? 病院休診でも「救急車」呼ぶべき5つの目安とは

ノロウイルスの発症を防ぐには?

Q.GW中にノロウイルスの発症を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。

安江さん「ノロウイルスの予防で最も重要なのは、特別な対策ではなく、基本的な衛生管理の徹底です。特にGWのように人の移動や会食が増える時期は、普段以上に意識する必要があります。

まず最も重要なのが手洗いです。ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、石けんと流水による手洗いが基本となります。特に調理前や食事前、トイレ後、外出から帰宅後などのタイミングでは必ず手洗いを行うべきです。手洗いは指先や爪の間、手首までしっかり行うことが重要です。

次に重要なのが食品の加熱です。ノロウイルスは十分な加熱によって不活化されるため、食品は中心部までしっかり火を通す必要があります。目安としては85〜90度で1分30秒以上の加熱が推奨されています。特に二枚貝は注意が必要ですが、それ以外の食品でも調理過程で汚染される可能性があるため油断は禁物です。

また、調理器具の衛生管理も重要です。生肉や魚を扱った包丁やまな板は、他の食品と使い分けるか、使用後にしっかり洗浄、消毒を行う必要があります。
さらに見落とされがちなのが、体調不良者の関与を避けることです。軽い吐き気や下痢がある状態でもウイルスを排出している可能性があるため、そのような人は調理や配膳を控えるべきです。

家庭内では、嘔吐物や便の処理にも注意が必要です。適切な防護と消毒を行わないと、二次感染につながります。塩素系消毒剤の使用が推奨されます。

最後に、会食時の工夫として、できるだけ取り分け用の箸やトングを共有しないことや、個別盛りにすることも有効です。

ノロウイルスの予防は『特別なこと』ではなく『手洗い』『加熱』『衛生管理』という基本を徹底することが最も重要です。GWのようなイベント時こそ、この基本を意識することが感染予防につながります」

(オトナンサー編集部)

【画像】「えっ…!」 これが「ノロウイルス」食中毒になりやすい“要注意食材”です

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安江千尋(やすえ・ちひろ)

天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック院長、総合内科専門医、消化器病専門医、内視鏡専門医

がん専門病院で長年にわたり消化器がんの診療・内視鏡治療に従事した後、2024年に「天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック」(大阪市天王寺区)を開院。苦痛の少ない内視鏡検査と患者に寄り添う丁寧な診療で、地域医療に貢献している。特に胃・大腸の早期がん発見と内視鏡切除を専門とするほか、脂肪肝や肝機能障害をはじめとした肝臓疾患の診療にも力を入れている。天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック(https://tennoji-naishikyo.com/)。

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