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【マーケット展望】中国の第3四半期GDPは6.7%予想、人民元6年ぶり安値で世界経済の足かせに?

10月18日の東京株式市場で日経平均株価は続伸、前日比63円49銭高の1万6963円61銭で取引を終えました。今後の展開はどうでしょうか。

この日の日経平均は続伸し1万6963円61銭で取引を終えた

 10月18日の東京株式市場で日経平均株価は続伸、前日比63円49銭高の1万6963円61銭で取引を終えました。

 今後の展開はどうでしょうか。

 マネースクウェア・ジャパンの津田隆光チーフアナリストは、人民元が同日、1ドル=6.74元近辺で推移し、2010年9月以来約6年ぶりの安値を更新中であることに着目します。この背景には、中国当局による人民元安容認観測があるといいます。

 ただし津田さんによると、人民元安は実際のところ、米利上げ観測に伴うドル高や中国景気の下振れ懸念が直接的な材料とのこと。

 国際通貨基金(IMF)が中国の債務基準に警告を出していること、国際決済銀行(BIS)が3年以内に中国で金融危機が発生する可能性について警告していることが元安に拍車をかけているそうです。

 以上から、あす19日に発表される中国の第3四半期国内総生産(GDP)には注意が必要。予想は前年同期比6.7%ですが、津田さんは「13日に発表された9月の貿易統計が予想を下回っており、通常ならば下振れが妥当。中国リスクの台頭が世界経済の足かせになる可能性に要注意です」と話しています。

(オトナンサー編集部)

津田隆光(つだ・たかみつ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフアナリスト

日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主に国際商品市況のマーケット業務に従事し、2008年1月にマネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。シニアテクニカルアナリストとして、独自のアレンジを取り入れた各種テクニカル分析レポートを執筆するほか、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。2016年4月にM2J市場調査部チーフアナリスト就任。

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