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「乳がん」発見の体験描いた漫画が話題に 検診内容や早期発見の方法は? 医師に聞く

年齢や状況に合った乳がん検診とは

Q.世代別に推奨される乳がん検診とその内容について教えてください。

尾西さん「2004年に厚生労働省から『40歳以上の女性は2年に1回の検診(視触診とマンモグラフィーの併用)をする』という指針が出されました。費用は、行う施設によって異なりますが、マンモグラフィー、エコーともに5000~1万円というところが多いです。同省の乳がん検診推進運動で、40歳から60歳までは5年刻みに乳がん検診の無料クーポンが配られています。また各市区町村によって、2年に1度などクーポンを配っている自治体もあるので確認してみましょう。

ただし、最近の乳がんの発症率を見ると、30代から増加し始めています。そのため、40代まで待つことなく、30歳になったら超音波による検診を受けることが望ましいでしょう。

もちろん、もっと若い世代の方も検診を受けることは可能です。特に母親や姉妹、祖母などが乳がん・卵巣がんにかかったという方は20代から検診をしましょう。先述の通り、乳腺組織のしっかりした20~30代の方はマンモグラフィーだと見えにくいため、エコーでの検査をお勧めします。妊娠中や授乳中は乳腺が発達し、エコーでも見えにくいため、できれば妊娠前に一度受けておくとよいでしょう」

Q.その他、乳がんの予防や早期発見のために意識すべきことはありますか。

尾西さん「がんは、進行度によってステージI~IVに分類されており、病状が進行するにしたがってステージが上がっていきます。乳がんの場合、ステージIVで発見・治療した場合の5年生存率は約35%ですが、これがステージIだと約100%に上がります。つまり、しっかり検診を受け、早期発見をすれば、それだけ生存率が高くなるわけです。

さらに、『検診を受けたら大丈夫』ではなく、すべての年代の方にぜひ行っていただきたいのが『セルフチェック』です。毎日、お風呂の中か上がってから両方の乳房をまんべんなく触ってしこりがないか確認していると、異変があった場合、より早く気付くことができます。

乳がんは、自分で見つけることのできる唯一のがんです。1年に1度検診で医師に診てもらうより、毎日自分で確認している方がより正確と言われています。“自分の主治医”になってチェックしてみましょう」

(ライフスタイルチーム)

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尾西芳子(おにし・よしこ)

産婦人科医(神谷町WGレディースクリニック院長)

2005年神戸大学国際文化学部卒業、山口大学医学部学士編入学。2009年山口大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院研修医、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と、女性の全ての悩みに応えられるかかりつけ医として、都内の産婦人科クリニックに勤務。産科・婦人科医の立場から、働く女性や管理職の男性に向けた企業研修を行っているほか、モデル経験があり、美と健康に関する知識も豊富。日本産科婦人科学会会員、日本女性医学学会会員、日本産婦人科乳腺学会会員。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yoshiko-onishi/)。

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