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ご先祖さまへの思いを込めて? 義務感から? 20代~50代の「お墓参り事情」を聞いてみた

大人になって「いいもの」と実感

 最後に、「数年に1回程度、お墓参りに行く」という人の話を紹介します。

「子どもの頃からお墓参りは年に1回程度、両親の田舎に連れられて帰った際に行っていました。お墓は祖父母宅の近所にあったので、散歩に行くようなイメージです。お花をお供えして、お線香をあげて…と、大人のまねをしてやっていました。

お墓参りは楽しいもつまらないもなかったのですが、祖父母宅のお仏壇の仏具を全部お座敷に並べて、いとこと一緒にそれを磨き上げるのは非日常的で楽しかったです。夏休みにそれをよくやっていたので、今思うとあれはお盆の準備だったのだと思います。

大人になってからのお墓参りは、子どもの頃と違って、『いいものだ』と実感できるようになりました。ご先祖さまに思いをはせる情緒が自分に備わったからだと思います。

年を重ねるにつれて両親の田舎に行く機会、つまりお墓参りの機会は減ってきましたが、数少ない田舎帰りの際は、墓地の掃除や草むしりなどを積極的にやるようにしています」(45歳男性)

 子ども時代にお墓参りが日常にあった人となかった人では、お墓参りに関する意識も大きく違ってきそうです。

 核家族化が進んできた中で墓じまいをする人も増加傾向にある昨今ですが、同時に「リモートお墓参り」といった試みも出てきています。新型コロナウイルスの第7波は落ち着いてきたとはいえ、将来また、新たな感染症が流行する可能性もあります。お墓参りを大切に考えている人がまだまだ多い現在、新しい「お墓参り」の形を模索すべき時かもしれません。

(フリーライター 武藤弘樹)

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武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

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