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大谷翔平選手の“プレー以外の”振る舞い、子どもたちの模範となり得る?

大谷選手のような子に育てるには?

Q.大谷選手のプレーを子どもと一緒に見る場合、どんな点を見習うよう、または、どんな点に注目するよう助言すればよいでしょうか。あるいは、単に見せるだけの方がいいのでしょうか。

佐藤さん「大谷選手の影響力に限ったことではありませんが、一般的に子どもたちは親に『ああしなさい、こうしなさい』と諭されて学ぶよりも、『これってすごいよね』『ママ、尊敬しちゃうな』と親が意図せず言った言葉から学んでいることが多いものです。実際に、親の物の捉え方は子どもに影響しやすいことが知られています。

大谷選手のプレーをテレビなどで視聴する場合でも、親が何かを教え込みたいあまりに『あなたも大谷選手を見習って○○しないとね』といったことを言うのではなく、大谷選手のプレーを見て、親が感じたことを口にしていくのが望ましいと思います。『すごーい、集中してるね』『きっと、ものすごく努力しているんだろうね』『今、○○選手にあいさつした! 礼儀正しいね』といったように、リスペクトできる行動を言語化すれば、ママ・パパはこう思っていると示せるので、押し付けにはなりません。

普段のお子さんとのやりとりでも、親が指示的になると、途端に、子どもがへそを曲げることはよくあるかと思いますが、同じことを教えたい場合でも、言い方次第で受け止め方は変わってくるものです。せっかくの野球観戦タイムは純粋にプレーを楽しみ、『お、これは!』と思った場面で自分なりの感想を述べるといいでしょう」

Q.「将来、大谷選手のような人になれる子どもを育てたい」と思ったら、どのような点に注意すればよいでしょうか。

佐藤さん「日頃のカウンセリングの場面を振り返っても、子どもへの教えというのは直接的なもの以上に、間接的なものの影響が大きいと私は感じています。つまり、親が目指す子どもの理想像のようなものがあって、それを目指して、『あれやって』『これやって』と直接働き掛けるよりも、『おうちの雰囲気』や『一緒にご飯を食べる』といったことに配慮することで、結果的にいい方向に進むことがとても多いのです。親が結果ばかりを追い求め過ぎないことが大切なポイントだと思います。

これはスポーツ選手の姿に重なる部分でもあります。目に見えないところの努力が結果的に実を結ぶということです。大谷選手のようにスポーツを極めている人というのは人知れず、努力をしているものです。毎日の積み重ねが将来につながっていくという点で子育てと共通しています。

大谷家の子育てで大事にされていた『夫婦げんかをしないこと』。一見間接的な働き掛けのようですが、実はこういうことが、大谷選手が安心して野球に打ち込める土台となり、ひいては優しくも強いメンタルを育み、今の大谷選手の活躍へとつながっているのだと思います」

(オトナンサー編集部)

【写真】ホームランを放ち、時には相手の折れたバットを拾い…笑顔もさわやかな大谷翔平選手

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佐藤めぐみ(さとう・めぐみ)

公認心理師(児童心理専門)

ポジティブ育児研究所代表。育児相談室「ポジカフェ」主宰。英レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの心理学講座、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える 輝くママの習慣」(あさ出版)など。All About「子育て」ガイド(https://allabout.co.jp/gm/gp/1109/)を務めている。公式サイト(https://megumi-sato.com/)。

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