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「サンタクロースは本当はいない」現実、子どもにどう伝えたらいい?

子どもがショックを受けたら?

Q.いずれは、子どもが「現実にはサンタクロースは存在しない」と理解する必要があると思います。子どもが理解する前に、保護者が「存在しない」ことを伝えた方がよいのでしょうか。あるいは、子どもが自然と理解することを待った方がよいのでしょうか。

佐藤さん「わざわざ、保護者から伝える必要はないでしょう。先述したように、子どもは成長とともに、サンタクロースの存在が不可能であることを知ることになりますので、自然に理解するのを待つのが子どもの成長に合った接し方として望ましいといえます。

実際には、途中で気付いていても、親には言わなかったというケースも多いようです。私たち大人が子どもの頃を振り返っても、途中で気付いていても、親には言わなかった人が多いのではないでしょうか。『サンタクロースの存在を信じていると思っている親の夢を壊すのは悪い』という子どもなりの気遣いかもしれないですし、クリスマス自体が楽しいイベントであればOKという子どもも実際には多いと思います」

Q.もし、サンタクロースがいないことを理解して、子どもがショックを受けた場合、保護者はどのように対応すればよいでしょうか。

佐藤さん「まずは何をきっかけにサンタクロースがいないと理解したのか、子どもの話をしっかりと聞いてあげることが大事になります。自分の中で矛盾を感じて理解した子どもよりも、矛盾を感じる以前の段階で、お友達から聞いて知った子どもの方がショックは大きいかもしれません。

サンタクロースは全くの架空の存在かというと、そうでもないようで、3~4世紀に現在のトルコに位置するミュラの司教だった聖ニコラウスがモデルとなった人物といわれています。ネットで調べると、たくさん話が出てきますので、そういう逸話を聞かせてあげるのも少しは慰めになるのではと思います。

また、その年のクリスマスをいつも以上に楽しい家族イベントにすることが大切です。いい思い出が子どものショックを和らげてくれるのではないかと思います」

(オトナンサー編集部)

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佐藤めぐみ(さとう・めぐみ)

公認心理師(児童心理専門)

ポジティブ育児研究所代表。育児相談室「ポジカフェ」主宰。英レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの心理学講座、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える 輝くママの習慣」(あさ出版)など。All About「子育て」ガイド(https://allabout.co.jp/gm/gp/1109/)を務めている。公式サイト(https://megumi-sato.com/)。

コメント

2件のコメント

  1. こういうのネットに載せられては困ります。
    世界中が必死にサンタの存在を繕っているのに。小さいお子さんもネット検索出来るので、本当にやめてほしいです。

    • こういう記事はネットで載せないでください。
      子どもも見ていることもありますよ!