初めての食事で育休話、婚約者扱い…相手女性を恐怖させた46歳男性の焦燥
仮交際で「もしも結婚したら」連発はNG
結婚相談所のお付き合いには「仮交際」と「真剣交際」の区分があります。それまで、全くお互いのことを知らなかった2人がお見合いという形で出会い、交際をスタートさせるからこそ、その区分は大切なのです。
先述しましたが、自然に出会ってお付き合いするようになったときは、その時点で相手の人柄や情報を知っていますし、何よりも「好き」という気持ちが出来上がっています。しかし、婚活の出会いはまだ、「好き」という気持ちが生まれていないのです。
そのため、仮交際の時期は、お人柄やお相手の情報を知る期間だと捉えてください。そこで「好き」という気持ちを積み立てていって、真剣交際に入ったときには、より結婚を具体的に考えていくのです。
ところが、仮交際がスタートしたときからもう、結婚を決めた恋人同士のような会話をしてしまう人がいます。
近藤由美子さん(34歳、仮名)は大島晴一さん(46歳、同)と仮交際に入り、3度ほどデートをしたようですが、晴一さんの前のめりな発言に気持ちがドン引きしてしまいました。
由美子さんが、私に言いました。
「晴一さんは、お子さんが欲しくて婚活を始めたそうなんです。年齢も年齢だし、結婚を焦っているのは分かります。ただ、私はまだ晴一さんとの結婚を決めたわけではないのに、初めて食事をしたとき、『仕事は続けてもらっても、辞めてもらっても、僕はどちらでも構いません』とか、『子どもができたら、僕も積極的に育児に参加します』とか、『育休を取ることも考えています』とか、もう私との結婚が決まったかのように結婚後の具体的な話をされたんです。どう答えていいか、会話が続きませんでした」
さらに、困惑した表情でこう続けました。
「子どもを授かるというのは、男の人と子どもをつくるための行為をしないといけないですよね。まだ好きにもなっていない男性に『あなたが僕の子どもを産んだら』という前提で未来の話をされてもピンと来ません。それどころか、晴一さんとはそういうことをする想像ができませんでした」
ただ、初めてのデートでそれを決め付けてしまうのもいけないと思い、2度、3度と食事をしたそうです。しかし、3度目の食事を終えて、「交際終了」を私に伝えてきました。
「食事を終えて、『お茶をしましょう』と誘われ、ホテルのティーラウンジに行ったら、晴一さんの会社の先輩だという男性が待っていたんです。それで、私は“婚約者”というポジションで紹介されました。もうびっくりです。何だかどんどん外堀が埋められて身動きが取れなくなり、好きになる前に結婚を決められてしまうのではないかと怖くなりました」
晴一さんは年が1回り上なので、年齢的に焦りがあったのかもしれませんが、お相手あっての結婚ですから、1人で先走ってもいい結果を生みません。
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