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車や家じゃない? 意外と知らない「富裕層」のホントの定義

子どもは公立、車は中古車だが…

 一方、Aさんと同じ家族構成であるBさんのケースはこうです。年収は夫婦合わせて500万円、子ども2人は公立学校に通っています。家は賃貸で家賃7万円、150万円の中古車を現金で一括購入、若い頃から堅実に貯金と投資をしており、預貯金や証券などで計2000万円持っています。

 Bさんの資産は車50万円(中古で売った場合の価値)、預貯金と証券などの2000万円で計2050万円。しかし負債はゼロであり、資産から負債を差し引いても2050万円という大きな金額が残る計算です。

 やや極端な対比ですが、この両者の場合、Bさんの方が圧倒的に「富裕層」ということになります。FPの分析では、まず「資産」と「負債」を整理し、その差である「純資産」がプラスかマイナスかを見ます。次に重要なのが年間の支出の内訳。単純にいえば、1年間の給与のうち「どれくらい使っているか(生活費)」「どれくらい貯めているか(貯金/投資)」です。

 今回の例では、「一見お金持ち」のAさんには家や車のローン、子どもの学費があり、基本的な生活費も高いため、貯金はほとんどできないでしょう。一方、「実はお金持ち」のBさんは家賃や生活費が年400万円、貯金は年100万円程度とします。Aさんはそもそも総資産がマイナスであり、万が一の事態が起きれば、翌日には生活が破綻しますが、Bさんは生活費400万円に対して純資産が2050万円と大幅なプラス。何もしなくても5年間は同じ生活ができる計算です。

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

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