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日経平均続伸2万153円35銭、タカタ再生法申請は「織り込み済み」

週明け6月26日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸、前週末比20円68銭高の2万153円35銭で取引を終えました。

商品市況の底入れ感などが支援材料に

 週明け6月26日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸、前週末比20円68銭高の2万153円35銭で取引を終えました。

 マネースクウェア・ジャパンの根岸慎太郎アナリストによると、この日は自動車部品大手のタカタが民事再生法を申請しましたが、ほぼ織り込み済みで反応は限定的。原油価格の下落一服など、商品市況に底入れ感が出てきていることが支援材料となりました。

 ただし、ドル/円は先週に続いて方向感に欠ける展開で、日経平均の上値を抑える要因になっています。

 東証1部33業種中、鉱業、その他製品など19業種が上昇、一方、証券、保険など14業種は下落しました。個別銘柄では、パイオニア、住友大阪セメントが買われ、大日本住友製薬、東芝は売られました。

 TOPIX(東証株価指数)は前週末比0.87ポイント高の1612.21。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=111円30銭台で推移しています。

外国人投資家の売り越しは続くか

 根岸さんによると、米長期金利は上値が重く、ドル/円の上値抑制要因となっています。週末30日の米PCEコアデフレーターなどで、インフレ率の鈍化が一時的と確認されるかどうか注目されます。

 一方、日本株の売買動向では、6月5~9日の週に現物と先物の合計で約390億円、12~16日の週に約5500億円と、外国人投資家が売り越しに転じています。「比較的底堅く推移している日経平均ですが、売買高の約7割を占める外国人投資家の売り越しが続けば、一時的に調整が入る可能性もあります」(根岸さん)。

(オトナンサー編集部)

根岸慎太郎(ねぎし・しんたろう)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部アナリスト

2016年マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。現在、M2Jのウェブサイトで「Today’s Flash」などのマーケットレポートを配信中(http://www.m2j.co.jp)。

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