上野動物園シンシン出産で「パンダ株」2社が年初来高値
東京・上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」が赤ちゃん1頭を無事に出産。これを受けて、同園近くに本社を構える西洋料理店の精養軒と、中華料理店の東天紅の株価がともに年初来高値を更新しました。
東京・上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」が6月12日正午前、赤ちゃん1頭を出産したと報じられました。シンシンの出産は2012年7月以来約5年ぶりのことです。
同日の東京株式市場では出産を受け、上野動物園近くに本社を構える西洋料理店の精養軒(JASDAQスタンダード)と中華料理店の東天紅(東証1部)の株価が急伸しました。
ともに年初来高値を更新
精養軒の前週末9日終値は879円でしたが、この日の始値は936円。その後、午後1時56分頃に年初来高値となる978円をつけ、前週末比57円高(プラス6.48%)の936円で取引を終了しました。
一方、東天紅の9日終値は210円でしたが、午後1時49分頃に年初来高値となる290円(ストップ高)をつけ結局、前週末比14円高(同6.67%)の224円で取引を終えました。
両社の株価は「シンシンに妊娠の兆候あり」と報じられた5月23日、来店客増加による業績改善への期待感から急進。精養軒は、取引時間中に年初来高値(当時)の970円、東天紅も年初来高値(同)の219円を記録していました。
マネースクウェア・ジャパンの根岸慎太郎アナリストによると、精養軒の978円は2014年以来、東天紅の290円は07年以来となる水準。ただし「パンダの乳児期の死亡率は約5割と言われており、今後、赤ちゃんの健康状態が2社の株価に大きく影響する可能性もあります」(根岸さん)。
なお、精養軒の2017年1月期決算は、売上高29億9500万円、営業赤字2500万円で最終損益は1700万円の赤字。東天紅の17年2月期決算は、売上高67億1400万円、営業赤字1億5400万円で、最終損益は300万円の黒字でした。
(オトナンサー編集部)
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