米FRBはなぜ利上げを急ぐのか
「年3回」を織り込みつつある市場
昨年12月のFOMC後に公表された政策金利見通しでは、2017年中に3回の利上げが想定されていました。ただし、それはコンセンサスというよりも、参加者12人の中央値であり、実際は1~6回とバラツキがありました(いずれも1回につき0.25%の利上げが前提)。
当初、市場は「年3回」との見通しに懐疑的であり、せいぜい6月と12月の2回というのが大方の予想でした。しかし、ここに来て、FRBからかなり明確なメッセージが出てきたため、3月を含めて年3回の利上げを織り込みつつあります。
では、なぜFRBは利上げを急ぐのでしょうか。
そのヒントは前述のFOMC議事録の中にあります。今後の金融政策見通しを議論するなかで、先の「かなり早期に…」というくだりとともに、「タイムリーに利上げすれば、状況が変化した時の柔軟性を確保できる」「失業率が正常水準を下回る公算は大きい」「インフレ圧力の増大を抑制するために、想定以上の早い利上げが必要になるかもしれない」など、利上げに前向きな意見がいくつも出ました。
一方、利上げに慎重になる理由は「物価が依然としてFOMCの目標を下回っており、下振れリスクをみる者もいた」ことです。明示された理由はこれだけでした。

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