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乳がん検診「マンモグラフィー」「乳房超音波検査」の違いは? メリット/デメリット解説

検査の選択方法や当日の服装は?

Q.マンモグラフィーと超音波検査のどちらを受ければよいか悩んだ際、判断材料になるポイントはありますか。

尾西さん「基本的には、20代・30代は超音波検査、40代以上はマンモグラフィーが推奨されます。しかし、40代以降でも乳腺が分厚く、マンモグラフィーで『高濃度乳腺』といわれた人などは、超音波検査の方が適している場合もあります。超音波検査については、まだあまり検診として普及していないことや精度が安定しないことなどから、現在のところは検診としての死亡率減少効果が証明されているわけではありません。

なお、マンモグラフィーと超音波検査の両方を同じタイミングで受けても問題はありません」

Q.乳がん検診は、生理中・妊娠中でも受けることができますか。

尾西さん「生理中でも受けられます。ただし、生理前で乳腺が張っているときは、マンモグラフィーで痛みを感じやすかったり、超音波で病変が見えにくかったりするので避けましょう。妊娠中は、被ばくの可能性がゼロではないマンモグラフィーは避けてください。超音波は検診可能ですが、乳腺・乳管が女性ホルモンの増加によって発達しているため、病変がとても見つけにくい状態です。なるべく妊娠初期のうちに済ませましょう」

Q.乳がん検診当日の服装に悩む女性も少なくないようです。どのような服装だと検査を受けやすいでしょうか。

尾西さん「上半身をすぐに出せるように、ワンピースのような、ボトムとつながっているような服装は避けてください。前開き、被りものはどちらでも構いません」

Q.「乳がん検診を受けたことがない」「どんな検査なのか不安」といった女性は少なくないようです。

尾西さん「乳がんの最大の特徴は、胃がんや大腸がんなどと違い、体の表面近くにあることです。そのため、自分でも発見できる唯一のがんともいわれています。早期発見もしやすいので、死亡率が高くないというのも特徴の一つです。

がんで命を落とさないためには、『がんにならない』『早期発見で治療する』という2つの方法があります。乳がんにならないためには、脂肪分の多い洋食を減らし、和食中心の食事を心掛けることなどがありますが、これをすれば予防できるというものは現時点では見つかっていないため、早期発見が一層重要になってくるのです。どの年代でも、月に1度はセルフチェックを行いましょう。初めて検診を受けるときは緊張すると思うので、友人と一緒に行ってみるのもおすすめです」

(オトナンサー編集部)

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尾西芳子(おにし・よしこ)

産婦人科医(日本産科婦人科学会会員、日本女性医学学会会員、日本産婦人科乳腺学会会員)

2005年神戸大学国際文化学部卒業、山口大学医学部学士編入学。2009年山口大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院研修医、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は高輪台レディースクリニック副医院長。「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と、女性のすべての悩みに答えられるかかりつけ医を目指している。産科・婦人科医の立場から、働く女性や管理職の男性に向けた企業研修を行っているほか、モデル経験があり、美と健康に関する知識も豊富。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yoshiko-onishi/)。

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