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わが子は知的障害のある自閉症児、通常学級ではなく「特別支援学校」を選んだ理由

担任と密に情報共有を

靴ひもの結び方を学ばせるために担任が作ってくれた専用の教材(立石美津子さん提供)
靴ひもの結び方を学ばせるために担任が作ってくれた専用の教材(立石美津子さん提供)

 知的発達の遅れを伴わない場合、多くは通常学級に通うことになります。「通級」を利用する場合、個別の支援計画は立てられますが、子どものことを最も理解している親が担任とよくコミュニケーションを取り、少しでも子どもが過ごしやすい学校生活を送れるようにすることが大切だと思います。特に、次のような内容については、親と担任が密に共有することが求められます。

・成育歴
・「特別な配慮が必要な子」として保育園、幼稚園担任からの細かい申し送り
・主治医や療育施設からのアドバイスの共有(発達検査・心理検査の結果を渡す)
・子ども本人がどんなことが苦手で、どんなことが得意か
・子どもが理解しやすい指示の伝え方
・パニックを起こしたときの対処法
・絶対に避けてほしいこと(例:急に音楽を鳴らすのではなく、事前に予告し、小さな音から徐々にボリュームを上げるなど)
・どのようなタイプの子どもと合うのか、また苦手なのか

 東京都では、発達障害のある子どものクラスとして「特別支援教室」の整備がされていますが、まだ全国的なものではありません。どの学校にも設置されることを願っています。

 私は知的障害者移動支援のガイドヘルパーもしているのですが、ある青年を担当した際、彼が「○○特別支援学校はスペシャルハイスクールだ!」とうれしそうに言ってきました。自分の母校のことを誇らしく感じて言ったのでしょうか。すてきな言葉だと思いました。「通常学級の方が刺激を受けて伸びるのではないか」。漠然とそう考えるのではなく、わが子の状態と教員数、支援内容の情報を集めてベストな選択をしてほしいと願っています。

(子育て本著者・講演家 立石美津子)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。著書は「1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ」「はずれ先生にあたったとき読む本」「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」など多数。ノンフィクション「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)。

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