オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

×

きょう「救急の日」 改めて知りたい「AED」の意義と課題、使用率はなぜ低い?

AEDの講習内容は?

Q.AEDは誰でも扱うことができるのでしょうか。

本間さん「AEDを使うことに資格は必要ありません。誰でも使用可能です。初めての人でもすぐ使えるように、音声で操作を説明します。正しく使えば、事故はほぼ起きません。」

Q.日本AED財団では、どのような講習を行っていますか。

本間さん「『PUSHコース』という、胸骨圧迫とAEDの使用に特化した50分間の講習と、AEDのデモ機の体験を組み合わせた講習会などを実施しています。この講習では、胸骨圧迫の仕方、AEDの安全な使い方、誰かが倒れたときに声をかける勇気を重視しています。

講習は隔週水曜日に行っています。近隣の会社員が受講するケースもありますし、学校の長期休暇中は親子での受講者も多く、小中学生の参加者から『自分でもできることが分かった』という意見を多く頂きました。講習の知識を生かして、親子で実際にAEDを使った救命活動を行った人もいます。

PUSHコース自体は、日本AED財団以外にも全国のPUSH地域コア団体を中心にさまざまな場所で開催されています。私自身は千葉PUSHの代表として、各地でPUSHコースを開催しております」

Q.AEDの設置場所が分かりにくいといわれることについて、対策は。

本間さん「AEDの設置情報を多くの人で登録、共有するためのウェブアプリ『AED N@VI』を1月に公開しました。これまでもAEDの検索サイトは複数ありましたが、精度や登録情報更新の面で課題がありました。『AED N@VI』は、ユーザーが自ら街中にあるAEDを見つけて写真を投稿し、情報を更新していく仕組みです。現在約4000人が登録し、約1万台のAEDが登録されています。自治体や企業などのAED設置者からの登録も増えてきています」

Q.AEDの使用に関して望むことは。

本間さん「救命が必要な場面に出くわすと、責任問題を意識してしまい、行動に移せないことがあると思います。救命の際は、1人ですべてを抱え込もうとせずに、周囲の人と協力し、お互いができることを実践していけばいいと思います。例えば、AEDが操作できなくても、助けを呼ぶ、胸骨圧迫をする、設置場所までAEDを取りに行く、体を隠すための衣服を貸すなどでも十分です。

また、PUSHコースをはじめとしたAED講習会を受講することで知識面での不安を減らすことができますし、『AED N@VI』を利用することでAEDの位置情報を共有し合うことができます。協力し合うことで救命の輪が広がって、助かる命が増えていけばと思います」

(オトナンサー編集部)

【写真】AEDの設置場所が分かる「AED N@VI」

画像ギャラリー

1 2

コメント