世界の為替取引高と「魔のトーキョー時間」
イベント発生タイミングによる差
今年の為替市場の重大イベントといえば、6月の英国民投票における「ブレグジット(欧州連合離脱)」決定や、11月の米大統領選におけるトランプ氏勝利でしょう。いずれも、投票結果が判明したのが日本時間の平日昼間で、東京市場を直撃した格好になりました。前者ではポンドが、後者ではドルが急落。欧米のピーク時に比べて市場参加者が少なかったことが為替相場の変動を大きくした可能性があります。
他方、7月のトルコのクーデター未遂は金曜日夜(日本時間土曜日早朝)に発生しました。ニューヨーク市場でトルコリラは売り込まれましたが、残された取引時間が短かったことがリラ暴落の回避につながったのかもしれません。クーデターは週末のうちに鎮圧されたため、週明けの東京市場では落ち着いた取引となりました。
このように、為替市場に影響を及ぼすイベントも、その発生のタイミングによって影響の度合いが大きく異なることは大変興味深いものです。
(株式会社マネースクウェア・ジャパンチーフエコノミスト 西田明弘)

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