梅雨の頭痛&だるさは「漢方薬」で改善できるけど…実は逆効果の人も 薬剤師に聞く“服用時の注意点”
おすすめの漢方は?
Q.どのような漢方薬がおすすめなのでしょうか。
真部さん「漢方薬は個人の体質などに合わせて選ぶことが重要なので、必ずしも全員におすすめというわけではありませんが、代表的な漢方薬をご紹介します。
まず、めまいやふらつき、頭重感、動悸(どうき)、のぼせが主な症状の場合には『苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)』がおすすめです。立ちくらみが伴うふわふわとしためまいや頭痛によく用いられ、体の上部に滞った水の巡りを良くする働きがあります。
次に、もともと胃腸が弱く、冷え性でだるさや頭重感が強い人には『半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)』がおすすめです。さらに、胃腸が弱くて疲れやすく、だるさや食欲不振の症状が強い場合には、胃腸の機能を整えてくれる『六君子湯(りっくんしとう)』がよいでしょう。
また、夏の湿気や暑さで弱り、だるさや疲れやすさがメインの症状の人には『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』がおすすめです。気を補って元気を出す薬で、夏バテの人に医師が処方するケースもあります。
そして、喉の渇きがあって尿量が少なく、雨の日に頭痛やむくみ、体が重いという症状がひどくなる人におすすめなのが、気象病対策として最もポピュラーな『五苓散(ごれいさん)』です。利尿作用があって体内の余分な水分を排出し、体の水分バランスを調節するので、二日酔いで顔がむくんでいる場合などにもよく飲まれます」
漢方薬を服用する際の注意点とは?
Q.梅雨の時期に漢方薬を服用する際の注意点について、教えてください。
真部さん「まず、先述のように漢方薬は体質に合っていないと効きません。漢方は症状だけではなく、体格や体質、冷え、体力、胃腸の強さも加味して選ぶことが重要です。
合わない漢方薬は効かないだけでなく、胃が弱い人は胃がもたれたりなど、副作用が強く出ることもあるため注意してください。迷ったら自己判断せずに、薬局にいる薬剤師に相談してから購入するのが良いと思います。
次に、漢方薬には即効性があるものとないものがあるため、即効性のない漢方を1回飲んで効かないと決めつけないことが大切です。比較的早く効くので頓服としても飲める五苓散や、足がつったときに効く『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』などは即効性がありますが、体質改善系の漢方薬は数週間から1カ月程度の継続が必要となります。
しかし、飲んでいても症状がひどくなる場合、または何も変わらない場合は漢方が効いていないということなので、服薬を中止して受診してください。
さらに、梅雨は水分代謝が悪い状態なので、水分の取り方にも注意していただきたいです。気温が高い日もあり冷たいものを一気に飲みがちですが、運動した後に冷たいものをたまに飲む程度にとどめ、クーラーの効いた部屋にいるときなどは常温で小まめに水分補給をするようにしてください。
また、漢方薬の飲み方にも気を付けていただきたいです。体内での吸収を考慮すると、通常は食後から2時間くらいたった空腹時、いわゆる食間であったり、食事の約30分前に水またはさゆで飲んでいただくのが望ましいですが、飲み忘れた場合は食後でも構いません。食後でも効き目が完全になくなるわけではないため、食後だからもう飲まないと考えるのではなく、1日量を考慮して飲んでいただければと思います。
なお、漢方薬を市販薬と併用して服用する場合は、甘草などの成分の重複や利尿作用の重複などに注意が必要なので、必ず確認してから購入してください。また、処方薬がある人も相互作用を確認してくださいね」
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漢方薬は梅雨の時期の不調を解消できることが分かりました。自分の体質に合ったものを選ぶことが重要なので、漢方薬選びに迷ったら自己判断せずに薬剤師や医師に相談しましょう。







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