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もう消せないの? 切り傷やすり傷の“痕”を残さず、きれいに治すためのポイント

レーザー治療も選択肢に

Q.残ったまま時間がたった傷痕は、もう消えることはないのでしょうか。

佐藤さん「傷が治癒した後、皮膚はしばらくピンク色の赤みを帯びています。その後、赤みが引くにつれて薄茶色い色素沈着が出てきます。色素沈着は将来的には薄くなるのですが、数年かかることもあります。最終的に、傷痕は白い色(周囲の皮膚の色よりも若干薄い色)に落ち着きます。凸凹のある傷痕は少しずつなだらかにはなりますが、自然に消えることはありません」

Q.残ってしまった傷痕を消す方法はありますか。

佐藤さん「色素沈着に対しては、シミに用いる美白剤の外用治療やシミのレーザー治療を行います。凸凹に対する治療は難しいのですが、機器を用いて皮膚の表面に細かく傷をつけ、皮膚の再生を促すことで目立たなくする治療や、凸凹の段差を削ってなだらかにする治療などがあります」

Q.体に傷ができてしまった場合、日常生活で気をつけるべきことは。

佐藤さん「どのような傷でも、できるだけ早く専門医のいる病院にかかることをお勧めします。すぐに来院できない場合、まずは傷をしっかり洗浄して、汚れを取り除きます。洗浄の際は水道水で構いませんので、消毒薬を使用せず、可能なら傷の中をよく洗うようにしましょう。その後、圧迫して止血してください。

できるだけ乾かさないようにするためにも、軟膏などを塗り、絆創膏(ばんそうこう)で保護してください。湿潤環境を保つ絆創膏なども使用するとよいですが、傷を密閉することで化膿することがあるため、傷をよく洗うことが重要です。傷が治った後は、保湿剤を塗ったり、色素沈着予防のために遮光したりして、乾燥しやすい傷痕を守るようにしましょう」

(オトナンサー編集部)

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佐藤卓士(さとう・たかし)

医師(皮膚科・形成外科)・医学博士

アヴェニュー表参道クリニック院長。京都大学農学部卒業。九州大学医学部卒業。岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽(けんさん)を積み、現在に至る。日本形成外科学会認定専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。日本形成外科学会、日本皮膚科学会、日本美容外科学会、日本レーザー医学会、日本手外科学会、日本創傷外科学会所属。アヴェニュー表参道クリニック(https://www.a6-clinic.com)。

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