入学式まで3カ月…子どもが小学生になる前に身につけさせておきたい“4つのこと”
4月に小学校入学を控える子どもたちが、あと3カ月の間に身に付けておきたい「4つのポイント」を解説します。

「平成」の時代が終わりを迎える2019年4月に、小学校に入学する子どもを持つ親御さんも多いことでしょう。“ピカピカの1年生”になるわが子に期待が膨らむ一方で、「環境の変化に順応できるのか」「学校で皆にちゃんとついていけるのか」などと不安になるのが親心というものです。
子どもが安全に楽しく学校生活を送れるよう、小学生になる前に身につけさせておきたい事柄について、20年間にわたって学習塾を経営し、著書に「1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ」(日本実業出版社)などがある、子育て本著者・講演家の立石美津子さんが解説します。
食べ物の好き嫌いをなくそう
義務教育である小学校からは、学力を身につけるための勉強が始まります。また、1日の流れや、1クラスあたりの人数の増加など、幼稚園や保育園とは環境が大きく変わります。こうした変化にスムーズに順応するために、幼児期からやっておいた方がよいことがあります。
【食べ物の好き嫌いをなくしておく】
学校給食は、育ち盛りの子どもたちのために、栄養のバランスを第一に考えたメニューが出されます。野菜をはじめ、ひじきなど家庭ではあまり頻繁に口にしない食べ物も多く出ることでしょう。幼稚園や保育園の時期に弁当を手作りしている場合、それまでの生活で食べ慣れていないものが給食に出される機会が増えるため好き嫌いで苦労することがあります。中には、給食の時間を憂鬱(ゆううつ)に感じ、登校を渋る子どももいます。
園で給食が出ない場合、年少児の時期は「好物を食べ切れる量で」お弁当を作ることを意識している親も多いと思いますが、小学校入学を間近に控えた年長児になったら、好きなおかずばかりでなく、子どもが苦手な食べ物も少し加えるようにしましょう。家では嫌いな食べ物を残している子も、園では周りの子どもたちが食べている様子につられたり、先生に促されたりして案外ペロリと食べることもあります。
【時計を読めるようにしておく】
休み時間の始まりと終わりを把握したり、次の教科の準備をしたりと、決められた時間割に沿って1日が進む学校生活を通して、子どもたちはスケジュール管理の方法を学びます。そのために必要不可欠なのが「時計」です。
「早く寝なさい」「早くお片付けしなさい」など、「早く、早く」の言葉ばかりかけられている子は、その言葉に条件反射しているだけで、残念ながら時刻を見て自ら行動するようにはなっていません。小学校では、算数の授業で時計の読み方を習いますが、机上の勉強だけでなく、実際の生活の中で体験させなければなかなか理解できないものです。
「早く○○しなさい」ではなく「あと10分で7時だから起きなさい」「5時までにお片付けして」「3時になったらおやつを食べようね」など、幼児期から家の時計を見ながら声をかけるようにしましょう。日常生活の中で「時間」を意識する習慣をつけておけば、自然と時計を読めるようになり、学校生活にもスムーズに移行できます。
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