個人型DC初心者が注意すべきポイント3選
原則60歳までやめられない
最後に個人型DCには「原則60歳までやめられない」特徴があります。
「個人型DCは完全に老後生活だけを目的にしており、途中で子どもの学資や住宅の頭金、ローンの繰り上げ返済などには使えません。短期や中期での資金需要を満たすものではありませんから、あくまで長期的視点に立って予算や投資方針を決めましょう」(加藤さん)。
また、掛け金の増減はその年度(4月~翌年3月)で1回に限定されているため、注意が必要です。
投資方針を優先して金融機関を選ぶ
個人型DCは、自分で銀行や証券、生命保険会社に申し込む必要がありますが、この際の注意点として「口座管理手数料」「商品数」「信託報酬」の3つが挙げられます。
ここでは以下のような例を用いて説明します。
【A銀行】管理手数料167円、商品数10本、信託報酬高い
【B銀行】管理手数料642円、商品数30本、信託報酬安い
あなたならば、A銀行を選びますか、B銀行を選びますか。なかなか一筋縄ではいかない選択ですが、金融機関を選ぶ際のポイントはどのようなものでしょうか。
加藤さんは「管理手数料も検討材料の1つではありますが、あくまで『自分はどの分野に投資するか』に重点を置くべきです。管理手数料が安くても、自分に合った商品がなければ本末転倒です。投資方針を決め、その方針に合った商品を持つ金融機関を並べ、その上で手数料を比較する、それが正攻法だと思います」とアドバイスしています。
(オトナンサー編集部)
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