「持ち家」の男性は「賃貸」の男性よりも上手に不倫する(下)
一口に「不倫」といっても、上手に不倫する人と、不倫が下手な人がいます。ここでは、その両者と「持ち家」「賃貸」という居住形式の関係性について、筆者が分析します。
「賃貸派」に付きまとう“データ漏れ”のリスク
第4の事実は、不倫の発覚率は持ち家派(41%)よりも賃貸派(59%)の方が高いことです。なぜ、持ち家よりも賃貸の方が不倫が発覚しやすいのでしょうか。
私の印象は逆でした。賃貸は持ち家に比べ表札が見えにくく、ポストに手を突っ込んで郵便物をあさることは難しいので、彼女が自宅を特定して付きまとう危険はありません。また、玄関だけでなくエントランスや駐車場などにも防犯カメラが設置されているので、妻が夫の不倫調査を興信所に依頼したくても気が引けます。
このように、賃貸派は持ち家派よりも、不倫現場の証拠をつかまれる可能性が低いのに、それでも不倫を隠し切れないのは「データ漏れ」のリスクが高いからです。
賃貸派の一部は、持ち家の購入に踏み切れない臆病者です。長期のローン、金利の上昇、そして、固定資産税の発生を恐れているのでしょう。頭金が不要なフルローンを銀行が用意しているので手持ち資金は不要です。「家賃=住宅ローン+維持費(固定資産税、管理費、修繕積立金)」であれば毎月の負担も変わりません。それなのに、夫婦に子どもが産まれて手狭になっても、妻子のために持ち家を用意しないのだから、「ケチ」と罵倒されても仕方ないでしょう。
基本的に、不倫は「金食い虫」です。食事代やホテル代、旅行代を彼女と割り勘では格好がつかないので、男性が全額負担します。先立つものは「金」なのです。
ケチな男は、職場では窓際扱いで収入は低く、大した趣味もないので交友関係も狭く、人付き合いが苦手なので親戚とも疎遠の状態…そんなふうに、会社や友達、両親とうまくいっておらず、「居場所」がない男性が、ストレスのはけ口として不倫に走るのですが、彼らにとって不倫はぜいたく品です。
例えば、土日にアルバイトをしたり、カードローンでキャッシングをしたり、子どもの学資保険を解約したり…そんなふうに無理をして不倫資金を捻出するのですが、毎週末、家を空けたり、カードローンの明細が届いたり、祝い金が保険会社から振り込まれなかったりすれば、遅かれ早かれ妻に怪しまれ、うそをつき通せず、不倫を白状せざるをえない状況に追い込まれます。
このように、賃貸派の不倫下手はわざわざ墓穴を掘って奈落の底へ転落するのだから、救いようがありません。自分の身の程をわきまえた方がよいでしょう。賃貸住まいだから不倫で失敗するのか、不倫に失敗するような男だからいまだに賃貸住まいなのかは分かりませんが、いずれにせよ因果関係は明らかです。
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