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疲れたときに“甘いもの”を食べてもいいの? 医師が「かえって疲労が増す」と注意を促すワケ

疲れたときに甘い物を食べてもよい?

Q.疲れたときはつい甘いものを食べたくなりますが、摂取しても問題はないのでしょうか。また、普段の食事で血糖値の乱高下をできるだけ抑えるには、どうしたらよいのでしょうか。

松本さん「疲れたときに甘いものを食べたくなるのは自然なことです。糖分は脳のエネルギー源であり、摂取すると一時的に幸福感やリラックス効果が得られます。

しかし、摂取量やタイミングによっては、かえって疲れが増したり、健康に悪影響を及ぼしたりする可能性もあります。

例えば、甘いものを食べると、脳内物質のドーパミンが分泌され、幸福感や快感を得られます。しかし、この快感を繰り返し得ることで、甘いものを習慣的に得ようとするため、甘いものに依存する可能性があります。甘いものを摂取する際は、例えば一口サイズのチョコレートを選ぶなど、できるだけ一口、二口程度の少ない量にとどめてください。また、白砂糖が多く含まれるお菓子よりも、果物やドライフルーツなど自然な甘みを持つ食材を選ぶのも有効です。

糖質の代謝にはビタミンB1が消費されますが、ビタミンB1が不足すると疲労感が増します。疲労を感じた際に甘いものを摂取したい場合、糖質以外のタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素も併せて摂取するなど、栄養バランスにも気を付けましょう。バナナやナッツ類などを組み合わせるのがお勧めです。

食事の際に血糖値の乱高下を引き起こさないためには、ゆっくりと食べ物をよくかんで食べることはもちろん、玄米や全粒粉パン、野菜、海藻など、食物繊維を多く含む食品も一緒に摂取して、腸管からの血糖の吸収を緩やかにすることも有効です」

Q.ちなみに、食事の際に糖質の摂取を制限する人がいます。もし糖質が不足した場合、どのような症状が出ることが多いのでしょうか。

松本さん「糖質は体の主要なエネルギー源であるため、不足するとエネルギー不足に陥り、強い疲労感や倦怠(けんたい)感が生じますし、脳のエネルギー源も同様に糖質であるため、糖質が不足すると集中力が低下し、思考力や判断力が鈍ることがあります。

また、体温を維持するためのエネルギーが不足するため、寒気や震えを感じることがあります。血糖値が低下すると、精神面にも影響を与え、イライラしやすくなったり、感情の起伏が激しくなったりすることもあります。糖質の摂取を過度に制限することなく、栄養バランスを考えた食事を心掛けてください」

(オトナンサー編集部)

【要注意】「血糖値」が上がりやすい食べ物&飲み物(10枚)

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松本和隆(まつもと・かずたか)

医師(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)

2000年、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)医学部を卒業。三重大学病院で研修後、三重県内各地の病院の内科に勤務し、2007年、三重大学大学院で代謝内分泌内科学の医学博士を取得。三重大学医学看護学教育センター助教やMMC卒後臨床研修センター事務局長を歴任し、三重県内全ての臨床研修病院と連携しながら、三重県独自の卒後初期臨床研修システムの構築に尽力した。その後、三重大学糖尿病・内分泌内科副科長を経て2016年、三重県松阪市に「医療法人松徳会松本クリニック」を開院。地域では数少ない糖尿病専門医として毎日多くの患者の診療を行っている。著書に「おいしい糖尿病レシピ」(伊勢新聞社出版)がある。講演、テレビ出演多数。

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