夫の実家に帰省…難しい「義母」とのコミュニケーション、どう乗り切る? 基本は「郷に従え」
夫の実家に帰省した際、義母とのコミュニケーションに難しさを感じる女性が少なくありません。良好な関係を築くためには、どう振る舞うのがよいのでしょうか。

お盆休みを控え、子どもを連れて夫の実家に帰省する計画を立てている人も多いのではないでしょうか。一族が集まる貴重な機会である一方、「嫁」の立場にある女性は気を遣う場面が多いもの。とりわけ、義母とのコミュニケーションが、その後の関係性を左右することもありえます。
帰省時、義母とのコミュニケーションで気を付けるべきことは何でしょうか。20年間、学習塾を経営し、著書に「1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ」(日本実業出版社)などがある、子育て本著者・講演家の立石美津子さんが実例と対処法を紹介します。
「社交辞令」と「褒め言葉」に注意
女性にとって、夫の実家に帰省するのは緊張と不安がつきまとうものです。特に義母とのコミュニケーションに神経質になってしまう女性は多いと思います。
しかし、気を遣っているのは義母も同じです。義母が「よそよそしく、他人行儀にならない態度」を意識して、「そろそろご飯にする?」「先にお風呂に入ってね」など、フレンドリーな“タメ口”で話しかけてくることがあるかもしれませんが、この時、「うん、じゃあ先に入るね」などとつられて同じような話し方で応対すると、義母に「失礼な言葉遣いだ」と思われてしまいます。
たとえ、仲がよい関係性だとしても、義母はあくまでも「夫の母親」であり、人生の先輩です。友達と会話するような言葉遣いで話しかけられても、こちらからは「ですます調」の丁寧語で答えるようにした方が賢明です。
特に気を付けたいのが「社交辞令」です。食事の準備や掃除の際、義母から「手伝わなくていいから、あなたはゆっくりしていて」と声をかけられた場合、これを字面通りに受け取り、ゆっくりくつろいでいたら、「礼儀知らず」「厚かましい」と思われてしまうかもしれません。「手伝わなくてよい」と言われても、積極的に手伝う姿勢を見せるのが無難です。
ただし、手伝うことによって義母の「普段の生活スタイル」を乱してしまうのはNG。例えば、洗った食器のいつもの収納場所がわからず、適当な場所に片付けてしまうと、義母をイラッとさせてしまう可能性があります。「細かいかも…」と思うようなことでも一つ一つ聞き、相手の普段の生活を崩さないよう、気配りを欠かさないことが大切です。
また、義母とのコミュニケーションにおいて、意外な盲点となりやすいのが、「スリムですね」「お若く見えますね」などの「褒め言葉」です。義母の中には「嫁が姑を評価する」ことに不快感を抱く人も少なくありません。場合によっては、「スリム=やせこけている」「お若く=若作りしている」など、ひねくれた見方をされてしまう可能性もあります。
義母を褒めるつもりで言った場合でも、相手にとっては皮肉に聞こえる場合があることを心に留めておいた方がよいでしょう。
誤解のない褒め方として、「見えますね」ではなく「本当にお若いですよね」という言い方をする方法や、「○○(子ども)がいつも、『おばあちゃんはいつもスリムできれい』と言っているんですよ」など、孫を主語にする方法も有効です。
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