【婚活】「私、カチンと来ました」 年上女性を激怒させた51歳男性の“無自覚すぎる失言”
「生理的に合わない」という言葉の真意
飯田はるみさん(32歳、仮名)は、吉田あきひこさん(32歳、同)と真剣交際に入りました。はるみさんは、婚活を始めて半年。これまで何人かと仮交際をしてきましたが、真剣交際に入ったのは、あきひこさんが初めてでした。
これまで恋愛らしい恋愛をしたことがなかったはるみさんにとって、結婚を前提に将来の話をしたり、手をつないで歩いたりするのは初めてのこと。戸惑いの連続ではありましたが、あきひこさんを好きになる気持ちは、日に日に育ってきていたので、何とか結婚までたどり着けたらいいなと思っていました。
ある日のデートでのこと。結婚する時期や結婚後に住む場所、お互いの仕事をどうするか、1カ月の家計はどのくらいで賄っていくかなどを話していたときに、あきひこさんからこんな提案をされました。
「相談所を成婚退会したら、数カ月同棲(どうせい)してから結婚しない? その方が、お互いの生活イメージがつくと思うんだ」
はるみさんは、同棲には反対でした。そのデートを終え、私にこんな連絡を入れてきました。
「なぜ同棲か聞いたら、『一緒に住んでみないと、暮らせるかどうか分からないから』って。でも、それでは結婚相談所を使っている意味がないと思います。普通の恋愛の場合、ズルズルと同棲したけど、ダメだったというのはよく聞く話です。相談所を利用したのは、きちんと結婚を決めたかったから。同棲してダメだったから婚約解消となったら、こちらにはデメリットしかないと思います」
はるみさんの気持ちも分かるので、私はあきひこさんの相談室に、「同棲を持ちかけられたようです」というご連絡を入れて、彼の真意がどうなのかを聞いてもらうことにしました。
すると翌日、あきひこさんの相談室から「交際終了」が来ました。その理由がこうでした。
「同棲を持ちかけたときに、『それは生理的に無理です』とおっしゃったようです。一緒に暮らすことが生理的に無理なら、結婚はできないと思ったようです」
はるみさんは、一緒に暮らすことが“生理的に無理”なのではなく、“同棲という考えには賛成できない”ということを伝えたかったのですが、違う意味であきひこさんは受け取ったのでしょう。ただ、いったん翻ってしまった気持ちは、元には戻らないですし、同棲を持ちかけられたことで、はるみさんの気持ちも冷めてしまったようです。
ささいな行き違いですが、そもそもこの2人には、ご縁がなかったのかもしれません。
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