【婚活】「私、カチンと来ました」 年上女性を激怒させた51歳男性の“無自覚すぎる失言”
悪気なく発した言葉は、時として相手を深く傷つけたり、激怒させたりすることがあります。順調な交際から一転、無自覚な失言で「交際終了」に至った婚活カップルの実話です。
婚活での出会いは、まだ2人の関係性が十分に築けていないうちから、結婚に向けての深い話をします。結婚を前提とした出会いなので、当たり障りのない世間話をしていたら、関係を深めることはできません。そのため、発言する方は悪気がないのに言葉選びを間違えてしまうと、お相手はその一言が気に障り、気持ちがスーッと冷めてしまうことがあります。そして「交際終了」に……。
皆さんは、命取りになる失言をしていませんか。結婚相談所を運営する仲人である筆者が知る実例をご紹介しましょう。
悪気がなくても、言われた方は不愉快に
大山たかおさん(36歳、仮名)は有名私大卒、上場企業に勤める年収950万円のエリートです。赤坂まゆかさん(35歳、同)とお見合い後、交際に入りました。3度ほどデートして、たかおさんは「真剣交際も視野に入れて、これからもお付き合いしたい」と思うようになりました。
ところが、4回目のデートのときに、こんなことが起こりました。まゆかさんが、たかおさんとの交際をご両親に話したときに、ご両親がこう言ったそうです。
「こんなに条件のいい男性が、この年になるまでバツもつかず独身で残っているはずがない。これは結婚詐欺なんじゃないか。もしくは、どこか悪いところがあるんじゃないか」
この話をまゆかさんにされたとき、たかおさんはいい気持ちがしなかったそうです。たかおさんは、私に言いました。
「冗談なのは分かりますが、結婚詐欺って何ですかね。さらに、どこか悪いところがあるって、性格ですか? 体ですか? それだけモテなかったと言いたいのでしょうか?」
ただ、そのときは笑って受け流したそうです。そして、食事をしながら話を進めていくうちに、お互いの会社の話になりました。結婚相談所では、お見合いの席やお付き合いが浅いうちは、住んでいる場所や会社名といった個人情報の話をしないのがマナーです。個人情報を明かす時期は個人の判断に委ねられますが、それをするのはお相手を信用したときでしょう。
たかおさんはその日、ご自身が勤めている会社名を名乗りました。すると、まゆかさんが言いました。
「大手企業ですね。年収が高いのもうなずけます」
たかおさんは、自分が会社名を名乗ったのだから、まゆかさんも教えてくれるものだと思って、こんな質問をしました。
「まゆかさんは、どちらの会社ですか?」
「えっ、会社名ですか?」
「はい……」
「今は言えません」
「何でですか?」
「防犯のため」
この言葉を聞いて、自分は信用されていないのだと分かり、気持ちがスゥーと冷めてしまったそうです。
「彼女は、会話の中での言葉選びが微妙というか。悪気がないだけに、結婚したときにささいな言葉の行き違いで不愉快な思いをしたり、けんかになったりすると思ったんです。交際終了でお願いします」
ご本人は、失言に気付いていないけれど、言われた相手は不愉快になることがあります。政治家などは、失言が命取りになることも。言葉選びというのは、普段から気にかけておいた方がよさそうです。
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