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【双子の疑問】「授かりやすい人」は存在する? “確実に”妊娠する方法はある? 産婦人科医に聞いた

「双子を授かりやすい人」は存在するの?

Q.「双子を授かりやすい人」というのは存在するのですか。「不妊治療を行うと、双子の確率が高くなる」といわれますが、実際のところはどうなのでしょうか。

尾西さん「親族に双子がいる人、また身長が高い人などが、統計的に双子を授かりやすいと報告されています。

不妊治療をすると、双子以上の多胎の確率が高いというのは本当です。以前は妊娠率を上げるため、複数の受精卵を子宮に戻していたことが原因で『4つ子』や『5つ子』など多胎が増加し、社会的に問題となりました。そのため現在は、原則『1個』の受精卵を戻すことになっており、多胎は減少しています。

なお、1つの受精卵を戻した場合も、不思議なことに自然妊娠よりも双胎になる確率が高いことが報告されており、受精卵に対する治療の刺激が影響していると考えられています」

Q.「双子の赤ちゃんが欲しい」と思った場合、“確実に”双子を妊娠する方法はあるのでしょうか。

尾西さん「双子を“確実に”妊娠する方法はありません。また、『双子が欲しいから』という理由で、不妊治療時に受精卵を2個戻すことは行われていません」

Q.双子を妊娠した場合、お産はどうなりますか。必ず帝王切開となるのでしょうか。

尾西さん「以前は経膣分娩が行われていましたが、分娩の際に問題が起き、赤ちゃんに障害が残ったり、亡くなったりするケースがあり、現在は基本的には帝王切開が行われています。

ただ、病院によっては赤ちゃんの向きや場所など、リスクの評価をしっかり行った上で経膣分娩を行っているケースもあります」

Q.その他、双子を妊娠することについて、産婦人科医から伝えたいことは。

尾西さん「まだ私が医師になる前、双胎妊娠のリスクをまだ知らない頃に、母に『双子が欲しいな~。かわいいし』と話したところ、『双子はちゃんと一度に2人育てられる人のところにしか産まれてこないわよ』と言っていました。ちなみに当時、母の想像する“ちゃんと一度に2人育てられる人”というのが、母の友人の『家庭科の先生』でした。

母は冗談のつもりで言ったと思うのですが、これには一理あって、実際に双子は妊娠中も母体・胎児ともにリスクが高く、また生まれてからも一度に2人授乳するなど、寝る間もなく本当に大変です。授かった場合は家族のサポートが不可欠です。ママの負担が少しでも軽減されるよう、周囲の人の理解が深まればと思います」

(オトナンサー編集部)

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尾西芳子(おにし・よしこ)

産婦人科医(神谷町WGレディースクリニック院長)

2005年神戸大学国際文化学部卒業、山口大学医学部学士編入学。2009年山口大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院研修医、日本赤十字社医療センター産婦人科、済生会中津病院産婦人科などを経て、現在は「どんな小さな不調でも相談に来てほしい」と、女性の全ての悩みに応えられるかかりつけ医として、都内の産婦人科クリニックに勤務。産科・婦人科医の立場から、働く女性や管理職の男性に向けた企業研修を行っているほか、モデル経験があり、美と健康に関する知識も豊富。日本産科婦人科学会会員、日本女性医学学会会員、日本産婦人科乳腺学会会員。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yoshiko-onishi/)。

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